2度の運命(黒)2 (ページ1)

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あの後、お言葉に甘えて
家に帰り、仕事が終わっただろうぐらいに
真希に電話をした。
今日のお礼を言おうと。

…ちなみに岩本課長にも電話で。
と、阿部ちゃん先輩と…目黒は
LINEでお礼を言った。

……2人というか
目黒にも電話でお礼言うのが
筋だと思うんだけど
ぜ、絶対話せないからな、うん。

で、今は真希にプレゼンのこと
どうだったか、聞いて
…今日あったことを話してるんだけど。

｢…ごめんね、ほんと。
良かった。でも無事プレゼン
終わったみたいで。｣

真希｢全然！まぁ、私と
阿部ちゃん先輩だからね～♪
…で、岩本課長もあんたと目黒のことも
資料よくまとめてあったし
頑張ったって言ってたから。｣

え、そうなの？

｢…いや、それさ、
私に気遣ったんじゃ？｣

…絶対そうだよね。

真希｢何言ってんのよ！！
あの人が嘘つくような
人じゃないこと分かってるでしょ！？
本当のこと言ったのよ！
本当のことを！！｣

｢…そ、そうかな？
ありがとう、真希。｣

…確かにお世辞言う人じゃないか、
岩本課長は。

真希｢…でも、良かったね。
お母さん、何ともなくってさ。｣

｢…うん。良かった、ほんとに。｣

…ほんと安心した。

真希｢…で！こっからが
本題ね！目黒にキスされるなんてねー♪｣

っ！！！

キ、キスって！！！

｢…ちょ、ちょっと！！
キ、キスって言っても
ほっぺただし、
私が動揺してたからじゃないの？多分！｣

真希｢キスはキスでしょ？
動揺してたからって
しないから、普通。
…あー、だから会社戻って来た
目黒は心ここにあらずの状態
だったのか！｣

｢そ、そうかもだけど！
し、知らないけどさ！！
え、そうなの？｣

真希｢うん。仕事はしてたけどね、
阿部ちゃん先輩が話しかけても
全然気づいてなかったし！｣

…なんだろう？
や、やっぱ私にキスしたの
後悔してるんじゃ！！

｢…やっぱさ、私のこと
好きでもなんでもないんだよ。｣

…うん、今日は
私が動揺してたからであって…

真希｢…ごめん。
あんたの思考回路が
よく分かんないわ、私。
まぁ、そう考えるなら
いいけど。
…で！いつ目黒に好きって
言うのよ！！｣

い、いきなり何！？

｢つ、通常の思考回路だと
思うんだけど…
…え、い、いや別に言わなくても
いいと言うかさ、｣

真希｢はぁー！？？？
何言ってんのよ！！
好きなんでしょ！？？目黒のこと！！｣