1番逢いたくて逢いたくなかった人(黒) (ページ7)

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｢ていうか、付き合ってもないのに
そんな話失礼だし、お互い恋愛感情もないし、
そもそも蓮は仕事忙しそうだし。｣

私は言えるだけの正論をお母さんにぶつけた。

母｢あら。2人とも付き合ってると
思ってたわ。｣

あら。じゃないよ。
とんだ勘違いだわ。

｢ないない。今日も散々
食い気凄いなって馬鹿にされたしね。｣

思い出した、あの時の蓮の顔。
少年のような顔してたな。
あの普段とのギャップに
女の子は蓮のこと好きになるんだろうな。

母｢そうなのー？残念だわ。
あんなイケメンで礼儀正しい子いないのにね。｣

お母さんまでも虜にする蓮、凄いな。

A ｢まぁね。それは認めるけど。
あくまで蓮は幼馴染だし、ないない。
義理の息子はお母さんの夢のまた夢
ってことで。

お皿拭き終わったし、私、勉強しに
自分の部屋戻るね。これでも受験生だし。｣

さっさと退散しないと、
お母さんのまた質問攻めにあってしまう。
逃げるが勝ち。

母｢はいはい。ありがとねー、
手伝ってくれて｣

｢全然！ごちそうさまでしたー。｣

2階に行く途中でお父さん達を見ると
まだなんやかんや話していた。
楽しそうだなー。