1番逢いたくて逢いたくなかった人(黒) (ページ6)

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その後、お父さんが風呂から
上がってきて晩御飯を食べ始めた。

会社でこんなことやあんなこと
あったけど頑張ってきて良かったなど
兄達とお酒を酌み交わしながら
話始めたので私はお母さんと
食べ終えたお皿を洗っていた。

｢お父さん、嬉しそうだね。｣

母｢そうね。お父さんの会社で昇進って
滅多に無いことらしいわよ。
だから余計にみたい。｣

｢へえー、そうなんだ。｣

お父さんの嬉しそうな姿を見て
こっちまで嬉しくなる。

母｢…そういえば、
Aさっきの話なんだけど
私は蓮くんが義理の息子に
なったら嬉しいからね。｣

｢………はぁ！！？？？｣

思わず大きい声が出てしまい、
お父さん達もこちらを見る。
なんだ、どうした！？と聞かれ…
なんでもない。と答える。

｢お母さん、いきなり何言ってんの！？
そしてさっきそんな話してなかったよ！｣

母｢えー！だって小さい頃から
ずっとそうなったらいいなと思ってたのよ。
蓮くんママともそう話してたし。｣

恐るべし母親同士のコミュニティ。
何故当人でなく親同士が
そんな話になるのだろうか。