1番逢いたくて逢いたくなかった人(黒) (ページ5)

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家に帰ってからやっぱり
晩御飯には唐揚げがあって
私は小さくガッツポーズ。
兄達ももう帰って来ていて、

上兄｢あれ？Aどこ行ってたの？？｣

母｢お隣よ。蓮くんのとこ。｣

私が答える前にお母さんが兄に返事した。

下兄｢あーね。相変わらずお前
蓮のこと大好きだよな。｣

ハハハ！と3人とも私を見ながら笑っている。
なんだ、その笑い方はむかつくな。

｢いやいや、漫画見に行っただけだし。｣

上兄｢まあ、蓮はお前なんか相手にしないか。
イケメンだし女の子選び放題だよな。｣

下兄｢そりゃそうだろ。なんだって
こんなちんちくりん選ばないよ。
残念だったな、A。｣

久しぶりに会ってこんな妹にディスる兄貴も
いないと思う。私も反撃に出る。

｢成人していい歳した男が
彼女の1人や2人居ないの方が残念だけどね。｣

上兄、下兄｢｢んなっ！！！｣｣

母｢はいはい、兄弟喧嘩もそれほどにして、
お父さんもそろそろお風呂から
上がってくるから晩御飯食べる準備しましょう。｣

｢はーい！｣

兄達は一気に消沈している。
ざまあみろってんだ。
いけない、口が悪いな私。