1番逢いたくて逢いたくなかった人(黒) (ページ18)

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翌朝ー。

なんか全然寝れなかった。
いつも爆睡する私がおかしい。
昨日のことが頭にこびりついて…

まぁ、寝坊しなかったからいいか。

山下｢Aさん！！｣

｢あ！山下くん！！｣

山下｢ごめんね。待った？？｣

｢いや全然！私も今来たところだよ！！｣

山下｢良かった～。じゃあ行こうか！｣

｢うん！！｣

いけない。いけない。
山下くんには私が寝不足なこととか関係ないし。
楽しみにしてた漫画原作の映画も観るし、
切り替えて行こう！

映画観た後、2人でランチして
適当にブラブラ回ったけど
山下くんの話も色々聞けて楽しかった。
山下くんはお姉ちゃんが
2人居るから少女漫画もよく見るらしい。
うちん家と反対だねって言う話を
笑いながらした。

山下｢そろそろ帰ろっか。
Aさん家ってどの辺りだっけ？｣

｢ん？私の家？？○○の方だよ！｣

山下｢そうなんだ！途中まで一緒だし
家まで送ってくよ。｣

｢いやいや！！いいよ、わざわざになるし…｣

山下｢俺、貸す漫画も結構な量持ってきたし、
重いだろうからさ。
まぁ荷物持ちと思ってよ。｣

ふと、先程山下くんから
受け取った漫画を見た。
確かに本は意外に重いから力いるけど、
自分で持てなくてもないしなー。