鬼火～last story～【ハイキュー!!】 (ページ36)

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34話ページ36

谷地side

赤い空間に入りしばらく経った。
代わる代わるに異常な者が寄ってきた。
それも全部Aちゃんと美琴さんが退治してくれてるのだけど…

数が多すぎる…
徐々に距離が縮まっている。
怖い…遠くから見ても怖いのに、こんなに近くで見たら気が狂ってしまいそうだ…

｢…っ!!｣

いきなり至近距離に現れた目玉が沢山ついて
腕も足も沢山ついている化け物。
でもどこか見たことがあるような化け物。

これは…

私…？

｢…｣

目の前にいる私に似た化け物は私を見つめていた。

｢…ミツケタァ｣

国見side

｢…やばいわね｣

『退治したはずなのに…こんな所に逃げてたなんて…』

｢どうした…？｣

『…今の私達の力じゃ、退治できない怪奇が現れたの…』

｢え…！？なら仁花は…！！｣

日向が叫ぶ。退治できないなら谷地さんは…

｢この怪奇は、自分自身の憎悪を具体化するの、だから仁花ちゃん自身が退治するしかないの｣

｢そんな…｣

｢大丈夫、仁花は強いから！｣

自信満々に言う日向。

『そうだね、仁花ちゃんはいつだって強い』

どんな時だって笑顔で、俺ら家族を支えてくれた。
日向の言う通りだ。

『信じましょう、仁花ちゃんを』