29話 ページ31
「私とお姉ちゃんの娘、双子の娘、
同時に結界を越えてしまった、
きっと双子の魂は2人に取り憑いて、怪奇の中に取り込んでる、娘達の魂を貪っている、
それぞれ【鬼火】と【狐火】となり、
私の娘である黒華がお姉ちゃんの娘である白空ちゃんを食い殺してしまう」
「そんな…!」
「それを救えるのは、怪奇に取り込まれた者と血の繋がらないもの、既婚ではないもの、女性である」
「それが私」
準備が整った。
手が震える。
「仁花…」
「大丈夫だよ、だってAちゃんと美琴さんがいる、それに2人を救い出したい、そしてもう一度皆に会いたい!」
はち切れそうなほど抱きしめられた。
「愛してるよ仁花」
「…私も」
口付けをし、もう一度抱きしめる。
『仁花ちゃん』
「…うん、行くよ」
いつの間にかAちゃんも美琴さんも巫女服に着替えていた。
『仁花ちゃん、私達が入口を開いたら中に入って、決して振り向いちゃダメ、中には貴女を肉体的、精神的に傷つけようとしてくる者が沢山いるわ、
でもその珠々が護ってくれる、
2人がいる場所までは話してはいけない、真っ直ぐ歩いて…そして2人を見つけたらこの御札を』
「これはお姉ちゃん特製の物だから、最強と言ってもいいわ、貼り付けるだけでほとんどの怪奇は消える、でも今回の怪奇は非常に強い、それに私達ではなく力のない貴女、いつまでも怪奇の中にいたら貴女も取り憑かれてしまう、だから急いで」
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しお - 続き楽しみにしています 体調に気をつけて頑張ってください (2020年2月8日 21時) (レス) id: 3c3766d2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんや | 作成日時:2016年10月28日 22時