14話 ページ16
『いらっしゃい、お友達？』
隣にいるAちゃんが尋ねる。
｢うん！黒華ちゃんって言うの！｣
｢えっと……
金田一黒華です……｣
『……美琴の娘ね』
｢美琴……？｣
美琴とは誰のことだろうか。
青葉城西のお友達……？
｢お母さん！今日ね！びっくりすることがあったの！｣
白空が駆け寄りAちゃんの腕を握る。
『どうしたの？』
｢あのね！黒華ちゃんと帰ってたら狐がいたの！可愛いかった〜！｣
『あら、この辺にも狐が出るのね』
｢狸はよく見かけるけど、狐は珍しいね｣
『そうね、山にも狸が結構でるし』
｢私も山探検したい！｣
白空ちゃんがAちゃんの腕をブンブンと振る。
『ダメよ、絶対ダメ危ないわ』
｢むー！お父さんならいいって言うよー！｣
『お父さんも言いません、言わせない』
｢広い山だから迷子になっちゃうし、沢山崖があるから危ないんだよ｣
｢うー……仁花ちゃんが言うなら……｣
｢いい子いい子｣
白空ちゃんの頭を撫でる。
やっぱり可愛いな。
｢白空ちゃんにはお母さんが2人いるの……？｣
黒華ちゃんが私とAを見比べながら問う。
｢ううん、仁花ちゃんはお家にお手伝いに来てくれるの！でも家族みたいに大事な人だよ！｣
家族……
感動……
なんていい子なの……
『仁花ちゃんが泣きそうになってるから、2人とも外で遊んとできなさい』
｢はーい！｣
2人は外に出ていった。
『ふふっ、大丈夫？』
｢うん……めちゃくちゃ嬉しい……｣
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しお - 続き楽しみにしています 体調に気をつけて頑張ってください (2020年2月8日 21時) (
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作者名：りんや | 作成日時：2016年10月28日 22時
