1話 ページ2
今は4月の終わり。
ｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘ
目覚ましが部屋中に鳴り響く。
A「うるさ…」ｶﾁｯ
目覚ましを止めて、もう一度布団に入った。
〜夢の中〜
？？「私は貴方が…」
A「え？今、なんて？」
？？「ねぇ、早くおいで」
A「え？どこに？」
？？「いいから」
A「ちょっとどういうこと」
？？「…好き」
A「え、君は一体…」
？？「いつか分かるよ」
A「ちょっとまって、」
1つの光が段々遠くに行ってしまって、足元が崩れ始め落ちてしまった。
A「うわぁぁ！…なんだ、夢かってやばい！こんな時間！転校初日に遅刻はやばい！！」
朝は苦手でいつも二度寝してしまう。今は一人暮らしで誰も起こしてくれない。
A「朝ごはんどうしよう、間に合うかな…携帯携帯、やっば！もう8時じゃん！」
ごはんは食べずに急いで制服に着替えて家を出た。
A「あー、疲れた、もう無理限界」
割と足は速い方で体力には自信があったが、都会の空気に慣れない。それから、5分ぐらい歩き学校に着いた。
A「やっと着いた…取り敢えず職員室に行かないといけないんだけど、どこ」
田舎の学校からここ羽丘に転校してきた。
正面玄関には着いたものの、場所が全く分からず生徒は沢山通りかかるが、声をかけらずにいた。
その時、5人組の彼女達が声をかけてくれた。
？？「あの、どうかしましたか？」
A「あ、職員室がわからなくて」
？？「それだったら一緒に行きますか？」
A「いいんですか？」
？？「私は全然いいよ！」
？？「いいんじゃない？時間あるし」
？？「人助けなんていいですな〜」
A「ありがとうございます」
彼女達と数分間一緒に歩いたが、会話することなく職員室に着いた。
？？「ここです！」
A「意外と近いですね！ありがとうございます、助かりました！」
？？「全然大丈夫だよな！」
？？「それじゃ、私たちはこれで」
A「ありがとうございます」
そう言って彼女達は教室の方へ歩いて行った。
A「よし、失礼します、今日からお世話になります、如月です」
？？「貴方が如月さんね、私が担任の新城です、今日からよろしくね」
A「はい、よろしくお願いします」
新城「ところで如月さん」
A「何でしょうか」
新城「その髪の色はどうかと思うんだけれど」
A「あっ、すみません忘れてました」
新城「今日はいいから直してきてね」
A「はい」
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作者名：蛹 | 作成日時：2021年8月18日 0時
