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結局、休み時間に作れなかったなあ…
と、思いつつ、鞄の中の毛糸を覗き込む
手袋、作ろうと思ったのに、本人がいるなんて思いもしなかった
でも、会えただけ幸せか、と
にっこりほころぶ顔をだれも見られなくてよかった
手袋なら時間をかけてゆっくり作ればいいんだよ
うん、
しかも、私がモデル、か…実感わかないな…
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鈴「…A、ちゃん？(笑)
今日はえらくご機嫌なのね」
誰もいないと思ってたのに
「っ!!鈴さんっ!?」
鈴「そんなにっこりしちゃって…」
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ひょっこり、出てきた綺麗な女の人
二宮鈴さん、和くんのお姉ちゃんで、本当に綺麗
長い睫毛とか、切れ長の瞳とか…見れば見るほど描きがいのありそうな人
うんうん、今度のデッサンは鈴さんで行こうかな
ていうか空気を消してしまうあの芸当…
流石姉弟だね
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「な、何もないんでしゅ」
鈴「(笑)Aちゃんに書く仕事は似合わないわよ
そうだ、ケーキ作ったんだけど食べてかない？」
「え？ケーキ？」
私の声のトーンは一気に上がる
…単純だよね、自分で言うのもなんだけど
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「お、おいしいっ」
ふわふわのシフォンケーキは絶品で
単純なグルメコメントに鈴さんは似合わないくらいの嬉しい笑顔を見せた
鈴「良かった…人にあげるものなんだけど、少し作りすぎちゃって
毒見させてごめんね？」
こんな毒見なら毎日でもしましょう、と言いたい気分
最後のひとかけらを頬張ると同時に私は疑問が浮かんだ
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「……人にあげるものって…？」
鈴「同じ会社の上司でね、あの、ね…」
少し照れくさそうに語尾をすぼめていく鈴さん
隠し事が似合わないのは和くんとは大違いだ
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「彼氏だったり…？」
鈴「…えへへっ」
急に子供っぽい笑いを見せた彼女は本当に可愛くて
彼氏のその上司さんは誰よりも幸せなんだろうなあ、って思った
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和「……姉ちゃん、のろけをAにまで聞かせる気？」
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翔子(プロフ) - きよりさん» ありｈがとうございますっ、そんな…照れてしまいすわ///はい、頑張りますっ＾＾ (2013年11月26日 17時) (
レス) id: f3d6bead06 (このIDを非表示/違反報告)
きより(プロフ) - 初めまして^ - ^翔子さんの作品大好きです！今回のもあと、鈍感くんもやばいですっ///お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2013年11月25日 19時) (レス) id: 27e0ebedc5 (このIDを非表示/違反報告)
翔子(プロフ) - ゆずさん» あ、ありがとうございます！！とっっっても嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！楽しんでみてもらえるよう精進いたします！！ (2013年10月13日 23時) (レス) id: f3d6bead06 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - はじめまして！いつもいつも楽しく小説よませてもらってます！！陰ながらですが、応援してます！！更新頑張ってください☆ (2013年10月13日 23時) (レス) id: 0fd06767ed (このIDを非表示/違反報告)
翔子(プロフ) - 優菜さん» いえいえ、嬉しいんですよ!!細かく読んでくださってるのを感じて＾＾これからもじゃんじゃんこんなので良かったら読んでください（笑） (2013年9月10日 23時) (レス) id: f3d6bead06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/shoukosholove/
作成日時：2012年12月6日 23時
