返信 ページ5
向かった先は郵便局ではなかった。
今、私は一人レターセットを選んでいる。
あのラブレターを受け取ったのが彼女ではなく私であることと、そのラブレターの封を開けて内容を読んでしまったことを、正直に差出人である彼に告げようと考えた。
何故そうしようと思ったのかは自分でも分からない。兎に角、謝る必要があると判断をしたからだと思う。
開けてしまった以上。
それが自分の出来る最善の策だとも思った。
これから謝罪の手紙を書いて送るというのに、私はどこかそれを選ぶのを楽しんでいた。
手に取っては戻し、手に取っては戻しを繰り返してレターセットを選ぶ。
会計を済ませてから、これっきりしか使わないレターセットを大量に購入していた自分が、どうしようもなく馬鹿だと思えた。
手紙を誰かに送るなんて、いつぶりかも分からなかったから。学生時代を思い出して、ついわくわくしてしまったのかもしれない。
帰るなりすぐにペンを持ち、こうなってしまった経緯を私は文字に起こした。
その手がぴたりと止まると、それまで書いていた便箋をくしゃくしゃに丸め捨てた。
こんな事を考えた。
彼は彼女の居所を知らされていない。
彼女は意図的に居所を知らせていないのかもしれない。
じゃあ、もし。
この手紙が彼の元に届いたら、彼は…。
私は手紙を再び書き直した。
キュヒョンへ
私は元気です。
こちらも寒くなってきました。
会えないのはさびしいけれど…。
会えないからこそ深まる愛もあると思います。
プレゼントは何がいいかな？
何だってうれしい。
あなたが愛するように、私もあなたを愛してる。
わかるよね？
会える日を楽しみにしてます。
真奈美
厚かましいにも程があるし、すぐにバレるに決まってる。それでも、私が選んだのは、彼女になりすまして彼に返信を出す方法だった。
彼のラブレターがそうだたった様に平仮名を多く使って、不慣れな日本語でも読める様にと気まで使った。
きっと私は、どうかしてた。
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ぎゅみ(プロフ) - まゆまゆさん» お友達ちゃん、結構なキーマンですよね笑 それぞれの想いが繋がる日にむけて頑張って書いております☆書いている私も、後ろ向き人間なので前向きな方向に向かっていく主人公ちゃんが羨ましく思ったりもします← (2014年11月11日 16時) (
レス) id: cce3bba8f1 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゅみ(プロフ) - つーさん» コメントありがとうございます、嬉しいpq続き、何話か更新したけど読んで貰えたかな？(ｿﾜｿﾜ)このお話も、もうすぐ終わりです。最後までよろしくお願いしますo┐ﾍﾟｺﾘ (2014年11月11日 16時) (レス) id: cce3bba8f1 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - いい友達がいてよかったですね。私も実際この主人公ちゃんに負けず劣らずの後ろ向き大魔王なので私だったら多分会う自信ないもん。なんか読んでてすごく引き込まれます。それぞれの想いがいい方向に向かいますように。 (2014年11月11日 1時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - ぎゅみさんお久しぶりです(o^^o)もうね、いつもながらすっかり引き込まれてしまいました。「私」はギュに会っていいのかな、、でも会いたい…(＞＜)続きも楽しみにしています♪ (2014年11月10日 16時) (レス) id: 313d5b3ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゅみ(プロフ) - どぎゅさん» きゅん！来ました？良かった！！← 短編なので、そろそろ佳境に入りますが、結末…果たして…ふふふふふ…← (2014年10月30日 15時) (レス) id: cce3bba8f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎゅみ
| 作成日時：2014年10月4日 0時
