宛名の違うラブレター ページ3
見たいから…。
そんな自分勝手な好奇心で他人宛ての手紙を開けて読むだなんて事…。
考えれば分かる事だし、してはいけない当たり前の事だ。
それでも私はそんな当たり前の事すら出来ずに手紙の封を開けてしまった。
自分でも、最低だと思う。
真奈美へ
お元気ですか？僕は、元気です。
そちらは寒いですか？
こちらはもう寒いです。
真奈美は僕に会えなくて寂しくないですか？
僕は真奈美に会えなくて寂しいです。
会いたい。会いたい。会いたい。
真奈美に会いたくて、おかしくなりそうです。
こんなに真奈美のことが好きなのに。
どうして真奈美に会えないの？
こんなに好きなのに。
こんなに愛しているのに。
こんなに辛いのに。
もうすぐ僕たちの記念日です。
プレゼントは何がいいかな？
真奈美からの返事を僕は、待ってるよ。
世界中で誰よりも真奈美を愛してる。
これからもずっと、ずっと、ずっと。
死ぬまであなたしか愛せない。
キュヒョン
それは、その手紙は。
海を渡って来たラブレターだった。
たどたどしい日本語文は、上手だとは言えない文字で一字、一字しっかりと記されていた。
決してめくるめく愛が綴られている訳でもないのに。その手紙には、それでも差出人の愛が詰まっていた。
私に宛てられた手紙でもないのに、何故か涙が零れた。
こんなに人を愛することを私は知らない。
こんなに人に愛されたことが私には経験がない。
羨ましくて、切なくて、どこか悔しくて。
自分が本当に一人ぼっちの様に感じた。
表現が未熟なだけであって。
差出人の彼が綴った一語一句全てが、胸に突き刺さる様な感覚を受けた。
もっとずっと深い愛を感じたからだと思う。
「素敵なラブレター…。」
受け取ったのは、彼の愛する真奈美という人物ではないのが残念でならない。
このラブレターを開いて心を締め付けられている人物が私なのが申し訳ない。
こうしている今も、彼はきっと返事を待ち続けているのだろう。
そう思うと、胸が張り裂けんばかりの痛みすら覚えた。
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ぎゅみ(プロフ) - まゆまゆさん» お友達ちゃん、結構なキーマンですよね笑 それぞれの想いが繋がる日にむけて頑張って書いております☆書いている私も、後ろ向き人間なので前向きな方向に向かっていく主人公ちゃんが羨ましく思ったりもします← (2014年11月11日 16時) (
レス) id: cce3bba8f1 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゅみ(プロフ) - つーさん» コメントありがとうございます、嬉しいpq続き、何話か更新したけど読んで貰えたかな？(ｿﾜｿﾜ)このお話も、もうすぐ終わりです。最後までよろしくお願いしますo┐ﾍﾟｺﾘ (2014年11月11日 16時) (レス) id: cce3bba8f1 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - いい友達がいてよかったですね。私も実際この主人公ちゃんに負けず劣らずの後ろ向き大魔王なので私だったら多分会う自信ないもん。なんか読んでてすごく引き込まれます。それぞれの想いがいい方向に向かいますように。 (2014年11月11日 1時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - ぎゅみさんお久しぶりです(o^^o)もうね、いつもながらすっかり引き込まれてしまいました。「私」はギュに会っていいのかな、、でも会いたい…(＞＜)続きも楽しみにしています♪ (2014年11月10日 16時) (レス) id: 313d5b3ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゅみ(プロフ) - どぎゅさん» きゅん！来ました？良かった！！← 短編なので、そろそろ佳境に入りますが、結末…果たして…ふふふふふ…← (2014年10月30日 15時) (レス) id: cce3bba8f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎゅみ
| 作成日時：2014年10月4日 0時
