エッドとトム ページ29
※リクエスト
髪を触られる。ふわりと優しく丁寧に、とても慎重な手付きで撫でるような様子だ。別にそんなことしなくても良いのに。
「あー……本当に幸せだなあ」
何が幸せか、もうわたしは忘れた。わたしを撫でる緑色の人はそうぽつりと呟く。
「なーに独り占めしてんだ、俺も触れ合いたいに決まってる」
「僕も触り始めたばっかりだけども……ちょ、ちょっと！何するんだい！？」
わたしの家に入り浸るのは、エッドとトム。今日は少し遅れてやって来た。よく来ては謎のスキンシップをする。話しかける言葉も重みを感じるもので、雰囲気が威圧的に感じる時がある。
今はトムがわたしの肩を抱き寄せて、彼の腕の中で収まって撫でられている。撫でられる場所が、頭以外の肩やら背中やらに来るので落ち着かない。目線がずっと動いて、体も無意識に震える。
「あまり良い反応をするなよ、いくら恋人でも歯止めがきかなくなるだろ」
「君だけのAじゃないんだからさあ……僕の恋人でもあるんだし」
「おっと、そうだったな……受け入れ難いが」
わたしの上半身を時々艶めかしい手つきで撫でるのを止めないので、口がもごもご動く。紡いだ輪郭が不定期に動き、傍から見れば不審者の顔と目をしているだろう。本当の所は、わたしではなくて彼らが……。
「俺以外の余計なことを考えているか？」
「そりゃ、僕のことを考えているから。それに、僕は余計じゃないよ」
「俺にとっちゃ余計以外の何物でもないぞ」
間近に目玉がない顔が近寄る。ちょっと怖くて、腕の中で後退る行為をする。しかし、逃げられなくて抱き締められたり見詰められたりと好き勝手にされるしかない。
「まさかだと思うけど、最近までよく来た知らないヤツのこと考えてないかい？アイツ、君の恋人だって言ってうるさかったよね、そんなことないのにさ？変な話だよね？」
その話の出来事を思い出して、目を見開く。その人は、わたしの本当の恋人だったのに。あんたたちのせいで、浮気してるって勘違いされてフラれたのに。何を言っているんだ、ふざけるな。
エッドに文句を言おうと口を開ける前、わたしに抱きついていたトムが少し離れて声を発した。
「アイツなら、例え勘違いでもアンタを泣かせたからな……ちっとばかしエッドと懲らしめた、二度と日の目を浴びることはないと思うけどな」
その言葉を聞いた瞬間に、嫌なことが頭を過ぎる。ちょっとトムからほのかに鉄っぽい臭いが漂っているように感じた。
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cocoa(プロフ) - 女主でお願いします！百合が好きで(( (6月26日 20時) (
レス) id: 59dcdcfe07 (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - cocoaさん» ご返信ありがとうございます。もう一つお尋ねしたいのですが、夢主は男女どちらでしょうか？女性キャラがお相手ですので、一応までに。 (6月26日 20時) (レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa(プロフ) - ありがとうございます！ELLSWORLDの四人組に歪んだ愛情を向けられるシチュエーションでお願いしたいです。難しいお願いですが何卒宜しくお願い致します。 (6月26日 20時) (レス) id: 59dcdcfe07 (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - cocoaさん» コメントと感想ありがとうございます。元から女性キャラとのお話は書くのは好きなので、そう仰っていただけると嬉しいです。リクエスト承りますので、シチュエーションとキャラクター名を記載してください。 (6月26日 20時) (レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
cocoa(プロフ) - コメント失礼します！さとうみさんの書くELLSWORLDがとても好きで(もちろん他の話も大好きです)もし差し支えなければELLSWORLDのリクエストよろしいでしょうか？ (6月26日 19時) (レス) id: 59dcdcfe07 (このIDを非表示/違反報告)
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