よしあしのあるあくい ページ8
ケインともわかれて、ぶらぶらとそこらへんを歩く。なにかおもしろいのがいいな、しげきてきでエキサイティングな感じで。
「やあ、一対一は初めましてだね」
目の前に、ウサギがぴょこっととつぜん出てきた。そう言えば、さっき案内をしてもらった彼女たちからはあんまりいいことを聞いていないひとだったような。でも、わたしの知識をふかめるにはいいことかも。
おそるおそる近づいて、あいさつをする。はじめまして。
「こりゃどうも、お互いそうだからね。君とは悪い関係でいるのはダメだと思ってさ、仲良くしようぜ？」
にししと笑う彼はわたしのりょうわきに、手をするりとすべりこませてきた。そして、そのまま上に上げていく。ふわり、足がういた。
「わ、ちっちゃい。だぶだぶの衣装って自分を小さく見せさせる為かい？」
ケインがかってに着させたから知らないもん、自分が小さいのは知らないもん、わたしが好きでこんな見た目してるわけないもん。
それでもジャックスのわるい笑顔はとまらない。イヤな感じしかしない、やっぱり足がういているのはこわい。そう伝えても、彼はやめてくれる気配を見せない。むしろにやにやにまにま。あ、おもしろがられているなこれ。
「うん、ノーレの憶測通りさ。こっちは面白がってもらってる」
かわらない、にやにやが強くなったような。言葉のひとつひとつに笑いがふくまれている。やだ、こわいよ。
「これ以上やって泣かせたら、あのAIがとんでくるな……惜しいけどここまで」
足が地面について、口からの言葉をのみこむ。
こわいなんて言って泣いたら、ぜったいにバカにされる。それはイヤ、がまんしなきゃ。今までがそうだった、それくらいできる……あれ、今までってなに。わたし、なにを考えてるの。
「ん？どうした？そんなにこんがらがった顔し―――」
「どうしたのですか！？ノーレさん！！おやまあ……何とも痛々しいお姿で……これまた非常にそそられ―――じゃなくて、お気を確かに！」
どこからともなくケインがやってきて、ジャックスが見えないようにわたしの背中をさすってきた。それでなんとか落ちついてきた。
「何かすごいことを言いかけなかったかい？」
「何のことだい？そもそも、君が彼女をこうさせたのだろう？取り返しのつかないことになったら、どうしてくれる？」
ケインの言葉が、ちょっと引っかかる。なんでわたしがとても大切ななにかにあるみたいな言い方をしているんだろうか。へんなの。
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さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» はい、彼は基本的に温厚ですからね。誰でもそうなので、多分特別なベルダースなキャンディはくれないと思います、多分。今作もとある曲たちを異色混合させまくったので原型があんまりないです。はい。進んで行ったら片鱗はあるかもですね。 (1月10日 18時) (
レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 新作読みました!優しいですね…（泣）ケインってもう凄い！不気味がまたいいって物もあります！ (1月10日 8時) (レス) @page8 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» ありがとうございます、今回は全方向な彼を魅せれたらなと思います！不気味が強くなると思いますけど（笑） (1月9日 20時) (レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 最近、目が悪かったので目の保証になるぐらいいい文章でした！ (1月9日 13時) (レス) id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - ケインがメインなんですね！もう、なんと言ったらいいか分かんないぐらい嬉しいです！こんないい作品を作ってくださりありがとうございます！ (1月9日 13時) (レス) @page7 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
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