はじめてのえっけん ページ3
相かわらず飛んでいるケインのうしろをついて、慣れだした歩行をする。それでもときどきふらふらするけど、彼が支えてくれるから転んでない。
「あら、ケイン……その小さなコは？」
「私の助手をすることになった…………うーん、ノーレだ！仲良くして欲しい！」
「AIなの？可愛いわね」
「いや、実質的に言えばキャラクターに近いのだけど……まあ、この話は話さなくても良いだろう！」
少女が好きそうな人形の見た目をしたひとが、わたしたちに近よってきた。そして、わたしと目線をあわせるためにしゃがんだ。1つしかない目でも、わたしをしっかりとらえている。彼女はにこりと笑ったので、敵意はないと分かって何となく手を横にふる。
それにしても、何でケインはあんなにごまかすんだろう。ちょっと気になる。
「貴方には部下のバブルたちがいるじゃない、今更助手なんているの？」
「彼女はここを学習してもらう前提だからね。助手という立ち位置は、自由が若干だが効くと思ってね」
「お勉強中なのね。あ、自己紹介がまだだったわ。あたしはラガタ。よろしく」
お人形の彼女はラガタ、覚えた。こくこくと頷いていると、わらわらと気配が近よる感じがした。
「ケインとラガタ―――と、アンタ誰？」
「む？むむむむむ？それは小さな昆虫かね？そうなのかね？そうなのだね！？」
「ストップストップ！キンガー！彼女は昆虫ではない！昆虫と比較するなんて、とんでもなく烏滸がましい！」
急にケインが語気をあらげた。そして、チェスのキングの見た目をしたひとにつめよっている。その様子を見た周りのひとたちは、体をこわばらせたりあとずさったり、いろんな反応を見せている。周りの反応たちに自分も、少しずつこわくなってきた。近くにいたラガタの後ろにかくれた。
「お、落ち着いてちょうだい……？そのノーレも、驚いて隠れたり目線がひっきりなしであったりするのよ……？」
ラガタの言葉に反応して、急にこっちに近よる。そして、頭をてぶくろの手でなでられた。
「申し訳ありません……驚かせる気はありませんでした……どうかお許しください……」
そこまで気にしていないので、その言葉に頷く。すると、さっきの悲しそうなふんいきはぶっ飛んで明るいふんいきをまといだした。
「おお、おお……なんとまあ寛容なお心を……感激いたしました！」
そこまでオーバーになるとは思わなかったけど、このひとはずっとこんな調子だと思う。あれ、何で分かるんだろう。
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さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» はい、彼は基本的に温厚ですからね。誰でもそうなので、多分特別なベルダースなキャンディはくれないと思います、多分。今作もとある曲たちを異色混合させまくったので原型があんまりないです。はい。進んで行ったら片鱗はあるかもですね。 (1月10日 18時) (
レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 新作読みました!優しいですね…（泣）ケインってもう凄い！不気味がまたいいって物もあります！ (1月10日 8時) (レス) @page8 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» ありがとうございます、今回は全方向な彼を魅せれたらなと思います！不気味が強くなると思いますけど（笑） (1月9日 20時) (レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 最近、目が悪かったので目の保証になるぐらいいい文章でした！ (1月9日 13時) (レス) id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - ケインがメインなんですね！もう、なんと言ったらいいか分かんないぐらい嬉しいです！こんないい作品を作ってくださりありがとうございます！ (1月9日 13時) (レス) @page7 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
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