先生と生と ページ19
気がつくと、自分だけしかいないところで横になってた。何かあった、でも、思い出したら、イヤな気持ちになる。
「どうですか？気分は落ち着きましたか？」
うん、ごめんなさい。む意味にパニックになって、あなたを心配させた。わたし、このお仕事がむいてないのかな。
「何を後ろ向きになっているのですか！らしくないです！」
きゅうに声を大きくあげた。彼を見ると、しんけんな目でわたしを見ていた。
「今までそうではありませんでした、急に何を弱気になっているのですか？貴女はどんなことでもめげずに頑張って来た、素晴らしいお方です！」
かってに言わないで、わたしをかってに決めつけないで。何もかも知ってないじゃない、わたしだってあなたを何も知らないし、あなたもわたしのすみずみまで知っているわけないでしょ。
そうたくさん言っていた。彼はその間でも、口をはさまないでじっと聞いてくれていた。とちゅうで、何でこんなこと言ってるんだとイヤになってきた。
「知ってますよ、もちろん。ノーレさんのお世話係をすると決めたのは貴女を知っていたからです。それでなければ、全くですから。貴女は成長の見込みがあり、同時に生まれて間もない故に存在も考え方も未だに危ういです。何よりベースとなった存在から分―――コホン！」
せきばらいをして、話をむりに終わらせた。ふしぜんだけど、また言葉を続けた。
「そのような思考に陥るのは、発展途上であるということです。成長の見込みがあり、その自身の弱い所を真摯に受け止めている証拠だと思うのです」
わたしの頭をなでる。少しはずかしくて、それでもさっきの言葉たちにはケインのいろいろな意味がつまっているんだと分かった。
なんだか、ごめんなさいってもう1回言わなきゃいけない気がしてきた。強くなってきた。
「何故謝るのですか？気にしておりませんよ、少しでもお力添え出来たのであればこれ以上に嬉しいことはありませんから！」
「でも、何かあったらすぐにお申し付けください」と言った。ありがとう、でもわたしは自分でやれることはやってみたい。どうしてもできないことがあったら、たよるね。
「少し悲しいですが、成長を見込もうと頑張っているのですよね。複雑ですが、このケインがめいいっぱい応援させていただきます！」
すてきな先生が近くにいるんだ。とてもたのもしいな。がんばろう、わたしなら何とかできるよね。
「ああ、少し危なかった……熱中しすぎるのは良くないね」
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さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» はい、彼は基本的に温厚ですからね。誰でもそうなので、多分特別なベルダースなキャンディはくれないと思います、多分。今作もとある曲たちを異色混合させまくったので原型があんまりないです。はい。進んで行ったら片鱗はあるかもですね。 (1月10日 18時) (
レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 新作読みました!優しいですね…（泣）ケインってもう凄い！不気味がまたいいって物もあります！ (1月10日 8時) (レス) @page8 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» ありがとうございます、今回は全方向な彼を魅せれたらなと思います！不気味が強くなると思いますけど（笑） (1月9日 20時) (レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 最近、目が悪かったので目の保証になるぐらいいい文章でした！ (1月9日 13時) (レス) id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - ケインがメインなんですね！もう、なんと言ったらいいか分かんないぐらい嬉しいです！こんないい作品を作ってくださりありがとうございます！ (1月9日 13時) (レス) @page7 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
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