きざしが見えた日 ページ17
やっぱりケインは変だ、それをラガタやズーブルに言う。
「そりゃ毎度変だよ、アイツは気味悪い」
「そ、それは言い過ぎよ……でも、何だか貴女に対する彼は……ちょっと、アレ、よねえ……差がある感じがあるわ」
しんらつな言葉たち、だけどちょっとひていできないことがあるから何とも言えない。ズーブルにいたっては、けっこう言っちゃってる。汚い言葉はなくても、けっこうとがってる言葉たち。
ぴーってきせいおんのじょうしゅうはん、そうケインが困った目で言ってたのも何だかうなずける。
「アイツ、少女を愛でる趣味があったのかって程だよ」
「それならポムニも愛でてないとおかしな理屈にならない？」
「見た目少女だけじゃ、ダメかもしれないねえ。まだたどたどしい言動目立つ上に、スキンもそれっぽいし……あざといけど、全くもって憎めないよ。このコの性格もあるんだろうけどさ」
やっぱり他から見たら、わたしはそう言う目でうつるのか。せいかくは知らなかったけど。
「だってアンタ、追い払ってもずっとついて来てカウンセリングをするって退かないじゃないか。それで受けてみたら、想像以上に丁寧でマメな性格で、マジメだし、後はその心意気の強さか……こりゃ、言ってて恥ずかしいもんだね……」
「あたし以上に彼女を見てるんじゃないのかしら？ふふふ」
「……ふん、アンタがそこまで見てないだけだ」
「あらあらまあまあ」
ラガタは嬉しそうに笑い、ズーブルは少し顔をそらして彼女に文句を言った。
何だかなかが良いなと見ていて、自分もそうなれているのかなと少しぎもんに思う。まあ、口には出さないけど。
「あ、ノーレさん！ここにいらっしゃったのですね！」
「噂をすれば何とやら、だねえ」
「すっかり立派な保護者よね、あたしたちの管理もして彼女の成長も見守って……ご苦労様」
「全然苦じゃないさ！君たちの管理は超コンパクトにしてるし、何より1番見守るべき存在に一点集中してるからね！」
それってわたしじゃないよね、それはそれで言い切られると清々しいけど。こっちをちらちら見るから、それがそうだと言い切られてるみたい。
「ま、まるで、相手に向けての愛の告白みたいね……」
ラガタが少し引きつった顔で言ったら、彼は少し間をおいて話した。
「愛以前に、それを超越したものだ―――そんな生温い表現は控えて欲しいな！」
とんでもないことを言う間のいっしゅん、少し怒ったようになった。何でかな、怒ることはないじゃん。
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さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» はい、彼は基本的に温厚ですからね。誰でもそうなので、多分特別なベルダースなキャンディはくれないと思います、多分。今作もとある曲たちを異色混合させまくったので原型があんまりないです。はい。進んで行ったら片鱗はあるかもですね。 (1月10日 18時) (
レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 新作読みました!優しいですね…（泣）ケインってもう凄い！不気味がまたいいって物もあります！ (1月10日 8時) (レス) @page8 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» ありがとうございます、今回は全方向な彼を魅せれたらなと思います！不気味が強くなると思いますけど（笑） (1月9日 20時) (レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 最近、目が悪かったので目の保証になるぐらいいい文章でした！ (1月9日 13時) (レス) id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - ケインがメインなんですね！もう、なんと言ったらいいか分かんないぐらい嬉しいです！こんないい作品を作ってくださりありがとうございます！ (1月9日 13時) (レス) @page7 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
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