どうぞくかんげい ページ14
少し頭がぱんぱんになったので、せいりをするためにケインに部屋にもどりたいと伝える。
「え、何ですって？分かりました……まだ物足りませんが、他ならぬ貴女の頼みですから帰りましょう！」
気がつくと部屋にもどってた。やっぱりこのひと、すごいや。わたしはへっぽこでぜんぜんだから、なおさらかも。
ケインとわかれて、部屋でじっとする。そのあいだにも、頭の中にめぐるじょうほうたち。こんなの、わたしにはむりかも。どうやってしょりしたり、せいりしたりするのかな。
「……え、マジ？」
部屋のベッドの上でじっとしていると、とつぜんとびらがあいた。その先のジャックスと目があった。
「君はここの部屋の主なのかい？」
うなずくと、ベッドまで近よって、どっかりとベッドにこしかけた。そして、気がつくと彼のひざ上にいた。分からない、なにもかも。
「うわ、だぼだぼ。そんでもって、ちっちゃい手してる……僕の手の平より3回り小さいじゃん」
そんで、わたしの手が白衣やスキンからさらされてる。自分でもあんまり見たことのないもので、かさなるジャックスの手よりだいぶ小さな自分の手が見えた。というより、なんでかってにわたしの手をとってんだ。
「見れば見る程、ほんとにお子様サイズだな……あのAIもこんな存在を傍に置くって、何を考えてるのやら」
わたしの手をさわりながら、ぼやぼやという。かといって、わたしのことをすきかってして良いとはいってない。いいかげんにしてほしい、そういってもむしされちゃう。かなしい。
「抱っこした時から気になってたサイズ感なんだけどさ……ま、自分の手の中で操縦できるって感じがして楽しかったけどねえ」
くつくつとたのしそうにわらってる。あくしゅみ、そうとしかいえないタイプだ。
「悪趣味、かあ……心外、僕は楽しく生きていきたいだけさ。まあ、それは僕だけじゃ成り立たないって訳でさ。君にも協力して欲しいってだけ、何とも普通な生き様だろう？」
ふつうのいきざま、分からない。でも、まわりにたくさんのひとたちがあつまって、わるいことばばっかりをはかれるのはイヤかな。自分がすきなようにいきていきたいのは分かる、だからそこだけはうなずく。
「じゃあ僕と君は友達だね、同じ意思を持つ者同士って訳。はい、握手握手」
かさねたままの手がいっきにつつまれて、おどろいて体がはね上がる。とつぜんはやめて、おどろいちゃうから。そういっても、彼はおもしろそうにわらったままだった。
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さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» はい、彼は基本的に温厚ですからね。誰でもそうなので、多分特別なベルダースなキャンディはくれないと思います、多分。今作もとある曲たちを異色混合させまくったので原型があんまりないです。はい。進んで行ったら片鱗はあるかもですね。 (1月10日 18時) (
レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 新作読みました!優しいですね…（泣）ケインってもう凄い！不気味がまたいいって物もあります！ (1月10日 8時) (レス) @page8 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» ありがとうございます、今回は全方向な彼を魅せれたらなと思います！不気味が強くなると思いますけど（笑） (1月9日 20時) (レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 最近、目が悪かったので目の保証になるぐらいいい文章でした！ (1月9日 13時) (レス) id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - ケインがメインなんですね！もう、なんと言ったらいいか分かんないぐらい嬉しいです！こんないい作品を作ってくださりありがとうございます！ (1月9日 13時) (レス) @page7 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
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