【すとぷり】拾われました。【男主】

#17.愛されたかった僕のお話 “過去編” ページ17

Aside


医者「………持って半年、ですね」


機械人形のように表情を変えず、
淡々と話す医師。


『半年…………ですか、？』

医者「はい、残念ながら……」

『他に助かる方法はないんですか、』

医者「……………」

『黙ってないで何か言ってくださいよ！！』

と「にーちゃん、落ち着いて」

医者「申し訳ございません……我々も探してみたのですが…………」


なんだよ、なんでなんだよ。
また、何も出来ずに終わるのか？


と「ありがとうございます……にーちゃん行こ」

『うん』



ガラッ


『父さん、お見舞い来たよ』

父「来なくていいって言っただろw」

と「それより、最近調子はどう？」

父「順調だぞ？どうした急に」

と「順調ならいいや！ね！にーちゃん！」

『うん、本当によかった』

父「おかしい奴らだなぁ本当にww」

『あ、そういえば聞いてよ父さん』

父「ん？またろくでもない話か？」

『違う！wこないだのてーきテストで100点とったよ』

父「おおぉ！！すげぇじゃねぇか！！」

と「む、俺だってとったし」

父「そうかそうか！！叶翔もすごいぞ！！」



こうやって他愛もない話がずっとできたら




父さんまで居なくなったら
僕たちはこれからどうしていけばいいの？




ねぇ、分かんないよ、









ﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯﾋﾟｰｯ

『とー、さん？』


『父さん！！！父さん！！！』

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