ハイテンション系姉弟【ハイキュー】【日向翔陽】 (ページ4)

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side：菅原孝支

「なんか今日、コーチ来るの遅いな？」

放課後の練習時間、いつもならもう来ていてもおかしくない烏養コーチがまだ来ていなくて。

皆も不思議に思い始めていた時、噂をすればと言ったタイミングで体育館の扉が開き、息を切らしたコーチが現れた。

「 …！集合！」

「遅くなっちまって悪いな。アイツの準備が長えから… 」

「？アイツ……って？」

「あー、今車停めてっからすぐ来ると思うぜ」

今日は騒がしくなるから気合い入れてけよ、なんて苦笑いを浮かべながらそう言ったコーチに、どういう意味か分からず首を傾げる俺たち。

するとすぐ、こちらに走ってくる足音が聞こえたかと思うと、オレンジ色の髪をした女性が扉からひょこっと顔を覗かせた。

『どうもどうも～～！！繋心くん遅刻させちゃってごめんね～～！！』

「「「 …誰？！？！？！」」」

「ま、まさか、コーチの彼女…？！」

「なわけねえだろ！コイツはなーーー」

『ーーー翔陽～～！！練習頑張ってる～～？？』

「姉ちゃん！！！なんでいんの？！」

「「「姉ちゃん？！？！？！」」」

日向の口から出た、〝姉ちゃん〟という単語に驚きを隠せない俺たち。

日向、姉ちゃんいたんだ……しかもすっげえ美人……

「おらコイツら驚いてっからもうやめとけ。

コイツらも困ってるし、とりあえず自己紹介」

『それもそうねー！えっと、翔陽の姉の日向Aです！よろしくね～』

「ウッ……眩しい…… 」

「日向ァ…なんでもっと早く言わねえんだよ…！！」

「コラ田中。日向威嚇するのやめなさい」

「でも、なんで急に日向のお姉さんが？」

『翔陽が練習してるとこ見たくって～～！！繋心くんに頼み込んだの！』

「な、なるほど…… 」

「 …ちなみにコーチとお姉様のご関係は……？」

『烏野の同級生！お互いバレー部だったから意気投合しちゃって～！』

楽しそうに話す日向のお姉さんだったけど、コーチに「おらコイツに質問あんなら後にして練習始めんぞ！」と言われたため、お姉さんとの話は一旦お終いに。

…にしても日向のお姉さん、日向が練習してるとこ見たくて高校まで来るって、もしかして相当なブラコンか……？？

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