戻ってきてよ、マネージャー。【ハイキュー】【烏野高校】 (ページ7)

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ーーー日向くんと影山くんが私に会いに来てくれた日の放課後。

バドミントン部の友達に忘れ物を届けるため、久しぶりに部室棟へと足を運んだ帰り道のこと。

きっと男バレが練習しているであろう体育館の横を通るため、角を曲がったその先に、見覚えのある長身の男を発見。

『 ……旭？』

「 …えっ、A？」

『久しぶり～！元気してた？』

「あ、まあ、…うん、Aこそ、元気そうで良かった」

私が部活に顔を出さなくなってからというもの、学校でも滅多に会うことがなくなり、本当に久しぶりに会った旭。

積もる話もあるけれど、そんなことより、最近部活に出ていないと聞く旭が、どうして放課後の体育館にいるのか。

…まあ、私が言えたことじゃないんだけどね。

『それにしても、なんで旭がここに？』

「あ、えっと…まあ、ちょっとね。Aは？」

『私？私は、友達の忘れ物届けに部室棟行ってきた帰りだよ』

「そっか、…Aは、相変わらず優しいな」

『そう？』

誤魔化された気もするが、意外と盛り上がる私たちの会話。

その他にも最近あったことなどの近況報告をしていると、突然聞こえた、私たちの名前を呼ぶ声。

「ーーーあっ！！アサヒさんだ！！鈴川先輩もいるー！！」

「ゲッ…！！またこいつ…！あっ、おっ、俺はその… 」

『あ、日向くんだ。やっほー』

「旭さんにAさん…？！」

「ーーーなんだ遅刻か？！ポジションどこだ！！」

「あ、え、ウイングスパイカー… 」

「人足んねえんだ！さっさと入ってアップとれ！！」

可哀想なことに、コーチらしき人に勘違いされ半強制的に入ることになってしまった旭。

……というか、このコーチらしき人(・・・・・・・)って。

『 …もしかして、坂ノ下のお兄さん？！』

「あ？なんだ？…ん？お前もしかして、最近全然来なくなった男バレのマネか？！」

『えー！お久しぶりですー！』

「んだよお前まで遅刻か？！」

『え、…や、私はその、』

「なんだ？出れねえ理由でもあんのか？」

『 …っ、ごめんなさい！！』

もしこれに出ていれば、部活に戻るキッカケの一つになったのかもしれない。

…でも私にそんな勇気があるはずもなく、私の名を呼ぶ声を背に走り去ってしまったのだった。

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