戻ってきてよ、マネージャー。【ハイキュー】【烏野高校】 (ページ6)

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side：日向翔陽

『 ……あはは、それ聞いちゃう？』

影山が濁すことなく聞いたその質問に、鈴川先輩は困ったように眉を下げてそう笑う。

……もしかして、聞いちゃいけないことだったのかな。

「っすみません！！！聞かれるの嫌でしたよね？！？！」

『あはは、いいのいいの。日向くんも気になってるんでしょ？私が部活に行かない理由。』

「あー、……ちょっとだけ？」

『 …本当は？』

「めちゃくちゃ気になります！！！！」

『ふふ、素直でかわいーね』

「 …！」

『もちろん影山くんもかわいーよ？』

「 …っ！」

俺と影山のことを〝かわいい〟と言った鈴川先輩は、影山に向けて『ちょっと屈んでくれる？』と告げ、右手で俺の、左手で影山の頭をさっきのようにぽんぽんと撫でた。

俺は2回目だから少し慣れたけど、全く慣れてない影山の頭からは、ぼふんっと煙が上がる。

『あらま』

「あっはっは！！！影山真っ赤！！！」

「うるせえ！！日向ボゲェ！！！」

「ーーーあーはいはい、もうそこまでな！」

『 …！スガ！』

「菅原さん！ちわーっす！」

「ちわっす」

「 A、お前後輩が可愛いからってやりすぎだべ？」

『えー、そうかな』

「二年生が一年のときにも同じことして大地に怒られてたべ」

『 ……そういえばそうでした』

菅原さんからその話を聞いて、やっぱり鈴川先輩は後輩思いの良い人なんだと改めて思う。

もっと鈴川先輩と話してみたかったけど、時間も時間なので教室に戻ることにした俺と影山。

鈴川先輩は、俺たちの帰り際、俺と影山が見えなくなるまで手を振ってくれていた。

……鈴川先輩、部活来てくんないかな。

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「 Aってほんとに誤魔化すの上手だよな」

『あは、バレた？』

「当たり前だべ。それで何回俺たちが誤魔化されてきたと思ってんの？」

『誤魔化されるスガたちが悪い』

「おい」

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