戻ってきてよ、マネージャー。【ハイキュー】【烏野高校】 (ページ3)

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ーーーー春。

私たちは最高学年へと進級し、ここ、烏野高校にも一年生が入学して来た。

風の噂で聞いた話だが、私が一応(・・)所属しているバレー部にも変人一年生が入部して来たらしい。

……これで、飛べない烏だなんて言われなくなると良いんだけど。

まあそんなことはさておき、私は今、窮地に立たされている最中なのである。そう、現在進行形で。

「頼むよA！！戻ってきてくれ！」

『 …だから、嫌だって言ってるでしょ』

「そう固いこと言わずに！！頼む！」

『 ……ほんっとスガって諦め悪いよね』

そう、去年まではクラスが違ったから良かったものの、今年同じクラスになり、しかも運悪く出席番号も連続、すなわち席も前後となってしまったこの男ーー

ーー菅原孝支にバレー部に戻ってきてくれとしつこく勧誘を受けているという訳で。

『なんでそんなに私に戻ってきて欲しいわけ？』

「え？そりゃ、清水だけじゃ大変そうだし、それに…ーー」

『 …？それに？』

「な、なんでもないべ！」

『 …変なの』

スガが何を言いたかったのか定かではないが、何を言われても私はバレー部に戻る気はない。

……まあそりゃ、もちろん潔子には悪いと思ってるけど。

「じゃあせめて一日！一日だけでも！」

『えー… 』

「頼むよA～…！！」

『 …っとにしつこい！行かないって言ってるでしょ！』

「そこをなんとか！！」

私が部活に行かなくなってからはずっとこれだ。

毎日スガは私の元までやって来て、戻ってきてくれとしつこく勧誘してくる。

スガほどではないけど、大地にだって何度も言われてきたし、何なら今年は大地も同じクラス。言われる覚悟は出来ている。

…前までは旭にも言われてたけど、最近は旭も部活に行ってないみたいだし、特に言われることはなくなった。

「 ……俺だって、Aが部活に来たくないのは分かってるんだけどさ

お前がいてくれるだけで、部内の雰囲気変わるんだべ」

『 … 』

「だから頼むよA。一年生だってすげえのが入ってきてくれたんだ。お前のことも、最強のマネージャーだって紹介したい！」

勧誘してくれるのは嬉しいし、私だって排球部が大好きだ。

……でも。それとこれとは、話が違うんだよーーー

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