戻ってきてよ、マネージャー。【ハイキュー】【烏野高校】 (ページ17)

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『ーーーインターハイ予選、ねえ』

昼休み、あまり関わりのない武田先生に呼び出され何事かと思って先生の所まで行くと、インハイ予選に私は来ないのかと問われて。

まあ時期的にそろそろだろうなとは思っていたけれど、まさか武田先生から声が掛かるとは思っておらず、とりあえずこの話は一旦持ち帰った私。

「あ、A帰ってきたべ。おけーり～」

『ただいま。ついでにぐんぐんヨーグルゲットしてきた』

「うわ、俺の分も買ってきてくれれば良かったべや」

『じゃあ一口飲む？』

「は？！いやいい！！大丈夫！！」

『そ？』

私が教室に戻ると、私を待ち構えていたのか椅子の向きはそのままに体だけ私の机の方に向けて座っているスガと、私の机の横に立っている大地がいて。

スガがぐんぐんヨーグル飲みたそうだったからあげようかと思ったけど必死で拒否された。……スガって潔癖だっけ？

「 …それで？Aが呼び出されるなんて珍しいけど、誰に呼ばれてたんだ？」

『ああ、武田先生』

「 …！先生が…！」

『？あんま驚かないんだね』

「え？！あ、ああいやその、お前はバレー部の一員だし、武田先生に呼び出されるのも納得かなって！！」

『 ……ふーん？』

なんか怪しいけど、特に深追いする理由もないのでそれ以上二人に尋ねることはしなかった私。

三年生ならともかく、なんで武田先生が私をインハイ予選に誘ったのかは分からず終いだったけど、そんなこと考えても答えは武田先生しか知らないんだし考えることは早々に辞めた。

しかしその後、私は別の友達に呼ばれて二人の元から離れたため、私が居なくなったあと二人がどんな話をしていたかなんて知る由もない。

「流石はあの武田先生だな。行動が早い」

「やっぱ先生にお願いして正解だったべや～」

「ああ。……少しでも、Aが戻って来れるための道を作るんだ」

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