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side:てつや
昔からAはよく笑う子だった。言い方は悪いけどヘラヘラというか、ニコニコというか。本気で怒ってるところも、況してや泣いてるところなんてほとんど見たことがない。
『鬱陶しくないかやぁ…？こんなのなんにもプラスにならんのにさ、』
「プラスにはならんくたって、Aの気持ちが軽くなるんやったらいくらでも聞くだら。俺らの愛舐めんな？」
『てっちゃん…っ』
ぽろぽろと溢れ始めた涙に、いつから溜め込んでいたんだろうと思う。そして俺らは、なんでそんなことにも気付いてやれなかったんだろうと悔やむ。こうまでならないと、助けてやれない不甲斐なさに。
「やな事は飲んで忘れるのが一番！今日は朝まで飲むぞー！」
『ふふっ…ありがと、』
「で？なんで俺が召喚されんの？」
「Aも俺もベロベロだかられす」
『れす！りょうくんありがとー！』
あれからハイペースで飲み進めて、気付けばどんどんグラスは空いていって、酔っ払い2人の出来上がり。最後の力を振り絞って、せめてAだけでも無事に帰れるようにとりょうを召喚した。俺って偉い。
り「んで？こうなった原因は？」
『…っ』
「それは内緒！」
り「…ふーん、まぁ大体分かったよ。とりあえずてつやは駐車場までは頑張って歩けよ」
「あい、」
『わー！お姫様だっこ！』
明らかに理由を言いたく無さそうな顔をAがしたからどうにか話を晒したけれど、きっとりょうには全てお見通しなんだろう。ただでさえこいつらは俺たちでさえ分からんこともお互いお見通しだから。
り「ほら、てつや。ついたよ」
「助かりましたー！」
り「部屋まではちゃんと歩けよ」
『てっちゃん遅くまでごめんね！ありがと！』
「いいってことよー！気を付けて帰るんだぞー」
り「いや、お前がな」
車を降りたあと、助手席の窓が開いたからAの頭を撫でたらりょうがすげぇ嫌そうな顔をしてた。分かりやすい奴め。ところで何故Aは俺を誘ったんだろう？話を聞いてもらうならりょうが一番適任だろうに。それにあの状態のAならお持ち帰りされてしまうんでは…？なんて、俺はエレベーターを待ちながら呑気なことを考えていた。
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蒼姫(プロフ) - まっちゃさん» いつもコメント有難う御座います！引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります◎ (2020年2月4日 23時) (
レス) id: 0a0a4cbb7c (このIDを非表示/違反報告)
蒼姫(プロフ) - Mamecccchiさん» お返事遅くなりました！ぼちぼちリクエスト消化中です。初リクエスト嬉しかったです、有難うございました！ (2020年2月4日 23時) (レス) id: 0a0a4cbb7c (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております！続編も楽しみにしております！頑張ってください^^* (2020年2月3日 13時) (レス) id: e2582815ea (このIDを非表示/違反報告)
Mamecccchi(プロフ) - 主人公を尊敬するきっかけやこんなとこが好きなど各メンバーとのエピソード話が見たいです！ (2020年1月31日 20時) (レス) id: 6aa4a1f260 (このIDを非表示/違反報告)
蒼姫(プロフ) - Mamecccchiさん» はじめまして！コメントありがとうございます◎偏りが出ることに少々不安がありましたが、楽しみにしていただけるなら嬉しいです！ (2020年1月12日 12時) (レス) id: 0a0a4cbb7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼姫 | 作成日時：2019年11月30日 1時
