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side:りょう
「ごめん、俺ら先にチェックイン済ませてくる。他の店回っとって。多分A体調悪いわ」
「よー気付くよなぁ、りょうも」
「りょうくん、Aちゃん大好きだもんね」
ボストンバッグを抱えてスマホをポケットから取り出す。増田や豚さんの彼女には微笑まれたけど、そんなの当たり前やんね？
「大好きってより、愛しちゃってるから」
「あ、いたいたー」
『ごめんね、みんなは？』
「適当に回ってるから大丈夫だって。平気？歩ける？荷物持つよ」
指示された商店街を抜けた先の路地、階段の段差に座り込んでたAはさっきより白い顔をしていた。やっぱり一人で行かせるんじゃなかったな。
『…惚れてまうやろー、』
「何言ってんの？」
『ん、なんとなく思い浮かんだ。りょうっていっつもこうなん？そりゃおモテになる筈ですわね』
「…バカにし過ぎ。ほら、車拾お」
こんなに気にかけて優しくするのなんてAだけなのにね。いつもなんでも知ってるような顔をして、その実何も気付いてないんだ、Aは。
『…りょう、肩貸して』
「膝でもいーよ？」
『いや、頭下げると多分吐くわ。肩でいい』
タクシーに乗り込んで肩を貸せば、落ち着いたように息を吐いて目を閉じる。こんなになるまで我慢しなくてもいいのに、昔から変なところ強がりだから。
「着いたら起こすから、寝てていいよ」
『ごめん、ありがとりょう…き、』
「え？」
『大好きだよーって。んふふ』
安心したように笑うAが、目を閉じててよかった。バックミラーに映る自分は随分と赤面してて格好がつかないから。
「…そういうこと言うの、今は俺だけにしてて」
ホテルに着いて、Aを起こさないように抱き上げて部屋へ運んだ。ホテルの人が親切だったからAを抱えた俺を見てチェックインを簡単に済ませてくれて、荷物も部屋に運んでくれた。途中で起きるかとも思ったけど、こうなったAは梃子でも起きないから。
「おやすみ、A」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
旅行編ちょっと長引きそうな感じです。
いろんな人視点でお送りしたいので←
しばしお付き合いください！◎
2020.1.7 蒼姫
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蒼姫(プロフ) - まっちゃさん» いつもコメント有難う御座います！引き続き楽しんで頂けるよう頑張ります◎ (2020年2月4日 23時) (
レス) id: 0a0a4cbb7c (このIDを非表示/違反報告)
蒼姫(プロフ) - Mamecccchiさん» お返事遅くなりました！ぼちぼちリクエスト消化中です。初リクエスト嬉しかったです、有難うございました！ (2020年2月4日 23時) (レス) id: 0a0a4cbb7c (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております！続編も楽しみにしております！頑張ってください^^* (2020年2月3日 13時) (レス) id: e2582815ea (このIDを非表示/違反報告)
Mamecccchi(プロフ) - 主人公を尊敬するきっかけやこんなとこが好きなど各メンバーとのエピソード話が見たいです！ (2020年1月31日 20時) (レス) id: 6aa4a1f260 (このIDを非表示/違反報告)
蒼姫(プロフ) - Mamecccchiさん» はじめまして！コメントありがとうございます◎偏りが出ることに少々不安がありましたが、楽しみにしていただけるなら嬉しいです！ (2020年1月12日 12時) (レス) id: 0a0a4cbb7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼姫 | 作成日時：2019年11月30日 1時
