今日から君もわたし推し！

▽プロって凄いんじゃ！ ページ27

side:虫眼鏡



「待って、なんかAが気持ち悪い」

『初っ端から喧嘩吹っ掛けんで。何が気持ち悪いん？純粋に練習風景を眺めているだけなんですけれど』

り「A、昔からバスケしてる男に弱いから」

『ちょっと、りょう！それホントやめりん！』



はい、虫眼鏡です。今日はプロのバスケットボール選手を迎えての企画。OPを撮り終えて、とりあえずはお互いにアップがてら体を動かしましょうってことでボールを触っているわけですが、Aが相手選手から全く視線を晒さず最早真顔でガン見してるので気持ち悪いっていうか怖いです。



て「元彼バスケ部だもんね？」

『てち！やめてってば！』

と「うーわ、懐かし」

虫「サブちゃん回しときゃ良かった〜」

『絶対その話だけはカメラの前でしないげ！なんでみんなもホイホイ言うかやー！』



ぷりぷり怒りながら輪から離れて行ったAは一人でフリースローの練習を始めたみたい。それにしてもどの位置から投げても殆ど外すことなくシュートがゴールポストに入っていく。Aはバレー部だったはずだけど？



「Aさん、上手いですね」

『あ、いや…バレーのトスと似てるんで、距離感つかみ易いだけですよ。プロの方に比べたら恥ずかしいです…』

と「Aが女出してやがる」

『出せる女があるだけいいだろ(？)』

虫「良くないだろ」



それからも、ドリブルやレイアップシュートなど淡々と一人でこなしていて、正直メンバーの誰よりも動きがスムーズだった。これには元バスケ部のニトロもびっくり。



『ボールばっか追うんじゃなくて、マンツーでマーク付くようにして選手を追って！ノーマークの選手いたらすぐ決められるよ！』

『ゴール下固まり過ぎ！身長で不利な分ブロックされる率高いしリバウンド厳しいから積極的に外からシュート打ってこ！』



試合が始まってからも驚かされる方が多かった。出す指示も的確、代わり番こでコートに入っても全体を見ながら声を出してボールを繋ごうとしてる。一緒にバスケはしたことなかったから、Aがこんなにバスケ上手なんて知らんかったよ。





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蒼姫バスケ部じゃないので知識は乏しいです！
そこはそーじゃねぇよ！ってのは無しで温かい
目で見てください。すみません…。


2019.12.24 蒼姫

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