愛しい日々を ページ39
Tetsuya×さよならanother story
「これ、俺上がっていいんだよね?」
し「え、てつや帰るの?」
「…帰るよ?」
ゆ「変わっちまったなぁ!」
大量に飲んだ日本酒のおかげで体がふらふらになる中カメラ外で荷物をまとめていると、撮影中のゆめしばりょうがヤジを飛ばしてくる。バカ言え、そら変わるだろ。可愛い彼女が今日は家で待ってんだこちとら。
り「ホントAと付き合い始めてから、てつや直帰早くなったよね〜」
ゆ「ちゃんと風呂も歯磨きも毎日続いとるしね〜」
「バカバカ!カメラ回ってんだから名前出してんじゃないよ!じゃあな!」
虫「じゃあてつや、お疲れ!」
後輩に運転を依頼して真っ直ぐ家に帰れば、窓から見える灯。にっこにこで帰りのタクシー代を渡せば、てっちゃん気持ち悪いと言われる始末。なんだそれ、失礼すぎやしないか。
「ただいま〜」
『ん、てつやおかえり』
「撮影長引いて遅くなった、ごめんー」
『あぁ、別にいい…うわ、お酒くさ』
「そう言わず。頑張ってきた俺の癒しになって」
甘えるように抱き付けば、イヤイヤ言いながらも引き剥がさない辺り嫌いじゃないんだろう。調子に乗って風呂上がりの首元に吸い付けば髪の毛鷲掴みで引き剥がされたから、そこは大人しく風呂に向かったけど。何となく尻に敷かれているけれど、これはこれで満更でもない。寧ろ心地いいと思う辺りやっぱりMなんだろうと思う。
「あれ、なんか作るの?」
『明日の朝ごはんの下準備だけ。お休みだしどうせゆっくり起きるだら?起きたらすぐお腹空いたって始まるんだげ、今のうちにやっといた方が効率いいの』
風呂上がりにキッチンにいた彼女に声をかければ、言葉に棘はあるけれど全く嫌そうな顔はしてなくて、寧ろ楽しそうに卵液にトーストを浸してる。また嬉しくなって抱き付けば、今度は振り返って瞼を下ろした。どこまでも心を掴んで離さない彼女にそっと唇を寄せた。あ、ちゃんと歯磨きまで済ませましたよ。
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ゲロ甘な気分でした。ちゃんちゃん。笑
2019.11.10 蒼姫
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作者名:蒼姫 | 作成日時:2019年10月19日 15時