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ぽつぽつと、そう話せば頬や瞼にキスを落としながら相槌を打ってくれる。そのひとつひとつに冷たくなった心がじわじわと溶けていくようで。
「…連絡、しようと思えば出来たんよ。でもさ、声聞いたりしたら帰りたくなっちゃうと思って」
『そう、なの?』
「一緒に住むようになって、3日も顔見ないことなんてなかったやん。俺だって、寂しくなるよ」
『りょうくん…っ』
「でもやっぱり、連絡すればよかったね。ごめんね、A」
溢れる愛しさに、今度は私から彼に口付ける。そもそもこの三日間まともに寝ていないだろうに、飛び出していった私を探しに来てくれたことも、こうして私を慰めてくれることも、何より彼も寂しいと思ってくれていたことだって、全て愛情故だ。頭で理解するのは簡単だけど、いざ肌で感じなければ分からないなんてバカな人間だなぁと思う。
『ごめんね、面倒臭い女で』
「んー…まぁほら、そういう時期もあるわけやん。それに面倒臭くなんてないよ、偶に見せてくれるわがままだから。可愛いって思う」
『りょうくんはどこまでも完璧超人だなぁ』
「ねぇ、バカうざいー。でも、Aだけだよ」
ニッコリ笑ったと思ったら、泣きすぎて声も出ない口を塞がれて深く深くキスをされる。息も出来ないくらいの口付けに頭がクラクラして、下腹部から熱が這い上がってくる感覚がした。私はご飯だって食べていないし彼は寝不足だろうに、きっとこのままベッドで続きがあるんだろうと思うと身体に悪い気がしたけれど、一瞬でそんな懸念は無くなった。1分でも1秒でも早く、長く、彼に愛されていることを肌で感じたいから。
『りょうくん、大好き…』
「俺も、大好きだよA」
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月一のあれってなんでメンタル蝕むんでしょ。
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こんな感じでゆるゆる進めていきます。
2019.10.19 蒼姫
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作者名:蒼姫 | 作成日時:2019年10月19日 15時