失恋ｶﾀｵﾓｲ【M→→→S⇔O】 (ページ2)

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《撮影》ページ2

今日は雑誌の撮影。俺とニノの2人のツーショットだけ、残っていた。

取材もあるらしい。

　「はーい、じゃあもう少し松本さんが前の方で・・・」

いつも通りに衣装着て、いつも通りにメイクして、いつも通りに仕事を終わす――と思ってた。

　「それではいくつか取材させていただきます。・・・」

取材が始まった。やっぱり2月14日に近いから、バレンタインの話がほとんどだった。

　「・・・それでですね、「失恋ショコラティエ」に関連して、お二人の失恋の話、教えてください。」

　

―――“失恋”――――

今の俺には禁句だった。失恋と聞くと、翔ちゃんの顔しか出てこなかった。

まだ告白もしてないけど。やっぱり叶わない恋だからなのかな？

N「・・・・J？」

ニノに呼ばれ、我に戻った。

M「あっ・・えっと、小学校の頃は・・・・・」

多分、失恋の話をしている俺は上手く笑えてなかったと思う。

取材が終わり、俺とニノは帰る支度をしていた。

N「松本さん？翔さん鈍感だから、アタックあるのみですよ。私も協力しますから、頑張りましょう？」

ニノは“松本さん”と呼んだ。励ましたりしてくれる時はいつもこう呼ばれる。いつもキツイ事言うけど、こういう時は優しかった。

M「うん・・・ありがとう。ニノ。」

N「私が協力した分、おごってくださいね。」

ニノは、一言余計だ。