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私の練習が終わって自分の高校の場所に戻ろうとトラックを出た。
和｢Aせーんぱい、怒られてましたね。笑｣
不意に後ろから和が言ってきた。
A｢えっ、見てたの！？｣
和｢そりゃあんなにでっかい声で怒られてたら見るに決まってますよ。｣
A｢えぇーマジかよー。。｣
和｢はい、大野さんも一緒にね。w｣
えっ
嘘でしょ。
A｢え、ガチ？うわーーー恥ずかしい。。｣
和｢そんな顔真っ赤にしないでくださいよ。
もしかして好きなんですかー？
大野さんのことw｣
はぁ？w
好き？
1度も話したことない人のことを？
A｢いやいやそれは無いでしょw｣
和｢さすがにそーですよね。すいませんね。｣
A｢本当和って人のことよくからかうよね。｣
和｢そーいうの俺得意なんで。｣
A｢マジそれいらないからw｣
じゃーねーせんぱーい。
なにこいつ。
私のことからかうだけからかってさっさと自分の陣地に行ったんですけど。
...まぁいいわ。
とにかく、私も帰ろ。
自分の陣地に行くための階段を登ってた。
タッタッタッと上から誰かが下ってくる。
今顔を上げたら絶対目が合う。
そ、それは恥ずかしいから下向いとこ。
私の横を通った足元は凄く見たことがあった。
A(あっ、あの靴っ！)
振り返って見えた後ろ姿は、間違いなく智くんだった。
絶対そう。
一瞬だけだったけど絶対智くんだよ。
やった、本番前に1度だけでも会えた。。
もう会えないかもしれないからよかった...
その時凄く嬉しかった。
それだけでかなり満足したよ、私。
...待って今の自分めっちゃニヤついてる。
やばいやばい。
こんな所見られたらかなり恥ずかしい。
ごまかすように口元を抑えて下を向きながら自分の陣地へ向かった。
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作者名：はるちゃん | 作成日時：2016年12月21日 0時
