もう、知らない。【Satoshi】 (ページ18)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:53,529 hit

17 智side ページ18

俺は中学の頃から野球が大好きで、野球少年だった。

部活ではピッチャーでエース的存在。

自分で言うのもなんだけど。笑

だから、もちろん高校でも野球部に入った。

野球はチームプレーが大きな鍵を握るもの。

俺は１年生ながらもベンチにはいって、怪我をしていた先輩の代わりとしてスタメンで頑張った。

でも。

そんな俺のことを先輩たちや同期はよく思うはずもない。

俺は先輩たちからいじめに遭っていた。

無視はもちろんのこと、後片付けは全て俺がやらされる。

始めのうちは同期も助けてくれる人はいた。

でも、先輩から脅されたのか1年の冬辺りから同期たちも俺のことを無視するようになって。

俺は一人ぼっちだった。

野球は大好き。

でも部活は嫌い。

こんな思いをしてまで野球はやっていたくなかった。

もう耐えられない。

だから、高1の3月、学年が変わった直後に野球部を辞めたんだ。