もう、知らない。【Satoshi】 (ページ15)

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そしてあっという間に１日が過ぎ、私は2位で県大会への出場が決まった。

後輩｢お疲れさまでした、A先輩！｣

後輩｢やっぱり先輩って凄いですね！｣

後輩｢県大会も応援します！！｣

後輩たちがいろいろな差し入れを持ってきてくれて、励ましてくれた。

A｢みんなありがとね！県も頑張るよ！！｣

素直な後輩たちがいてくれて凄く嬉しかった。

でも、同学年と先輩からはよく思われてなくて。

毎日の部活でも、私を仲間には入れてくれなかった。

だから、部活が終わっても｢お疲れ｣の一言すらない。
もちろん大会後も。

なにか私が話そうとしてもあからさまに逃げていくし、無視をする。

用件を伝えても、｢分かった｣の一言だけ。

正直辛かった。

高１の時からずっと、辛かった。

いくら部活を辞めたくても、陸上が好きだから続けてる。

でももう続けたくない。

その思いは日に日に増していくばかり。

辞めるとすれば、新人戦が終わったあと。

そう自分の中で決めてた。