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再び翔ちゃんからメールが来たと思ったらこりゃまたテキトーなスタンプ。
A「まったく翔ちゃんったら」
まぁ既読だけつけて置いとこ。
さて、混成1日目の競技もあと1つ。
200ｍは私の得意な種目の１つ。
あんまりタイムに差がつかない競技だからそんなによっぽど遅くならなければ大丈夫。
あんまり気負わずやろう。
陣地に荷物を置いてそのままスタンドに向かう。
9月の日差しはこんなに暑かったっけ？
頭の頂点で太陽がギラギラしてた。
ここからトラックを見ると陽炎がゆらゆらしてる。
あぁー今日も焼けるなー。
和「なーに天を仰いでるんすか先輩。」
右側から聞こえてきた声に振り向く。
A「いたの！」
和「はい、ずっと」
智「俺もね」
私の今の仕草を見られてたことに対する恥ずかしさが一気に込み上げてきた。
A「いるなら言ってよね」
和「俺さっき言ったじゃないすか」
A「…あ、言われた。」
和「もうそうやってすぐ他人のせいにする」
A「私すぐ忘れちゃってぇ〜あはは〜」
智「よく言うよ」
A「うるさいなー」
そう言って智くんはにこって笑って軽く鼻を掻いた。
なんだろう、そんな些細な仕草にもキュンとしてしまう。
和と智くんが話してるのを見ているだけでも、凄く楽しそうにじゃれあってて可愛い。
このままずっと離れて見てるのもアリだな。
智「こっち座りなよ」
不意に智くんが隣の席を空けてくれた。
A「いいの？」
智「じゃあダメ」
A「え。」
智「ふっ冗談。いいよ」
A「もう初めからそう言ってよね」
和「はいすぐいちゃつかない」
いちゃついてませんけどｗ
和が間に入って止めてくれたのは、もしかしてもう私の気持ちに気付いてるのかな。
私分かりやすいみたいだし、和だってすぐ人の気持ち分かっちゃう人だから。。
智「あと1つでしょ？」
A「そうだね」
智「イケそう？」
A「きっと大丈夫！」
智「ならいけるね、ちゃんと応援してっから」
A「ありがとっ」
智くんはまたあの笑顔で話してくれた。
応えるから、ちゃんと見ててね。
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作者名：はるちゃん x他1人 | 作成日時：2017年11月4日 2時
