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審判「では女子混成競技砲丸投げの試技を終了します。」
砲丸投げの結果はまずまず。
練習投擲ではベストが出せていたのに、本番ではいつもの記録までしか出なかった。
顧問には力が入りすぎていたとダメ出しを受けちょっとへこんだけど、終わったことを後悔しても何も変わらない。
混成競技のいいところは、失敗してもまだ挽回できるチャンスがあるところだ。
和「A先輩、砲丸どうでしたか？」
陣地までの帰り道、後ろから不意に和が現れた。
A「え、なに急にびっくりさせないでよ」
和「あぁすいませんね。」
A「和見ててくれたの？」
和「結果だけは。ボードの前たまたま通ったので。」
A「もうリザルト張り出されてるのね」
和「今大野さんそこにいますよ」
A「あ、そうなんだ。」
和「俺このまま大野さんの陣地に行くんで。」
A「時間あったら行くわ。」
大会の時は、大体大会結果を張り出すボードや掲示板みたいなのが設置される。
基本的には大会本部の入り口の外に置かれることのほうが多い。
まぁみんな見たいからいっぱい人だかりができてるのが目印みたいなもん。
和と分かれてボードのところに向かったら、居たのは大野智ではなく松本潤だった。
A「あれ、潤…？」
潤「おぉ！Aじゃん！めっちゃ久しぶりだな！」
A「なんだここ来てたの？」
潤「これでも一応県で優勝してんだからな！」
A「え？」
潤「え？」
A｢県からで1度も見てないんすけど。｣
潤｢お前あいつのことばっか見て俺のこと見てなかったのかよ｣
A｢い、いや違うわ！｣
潤｢どこがよ｣
A｢全部。｣
潤「おい」
本当に居ました…？
ってかなに県優勝したって。
こいついつの間にそんなに強くなったの。
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作者名：はるちゃん x他1人 | 作成日時：2017年11月4日 2時
