もう、知らない。【Satoshi】Part2 (ページ11)

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59 和side ページ11

本当大野さんは面白い人なんですよねー。

どんな時でもぼけーっとした顔をしてて、何考えてるのかもよく分からない。

まぁ多分なにも考えてないからぼけーっとしてるんだろうけど。

だからそういう時にA先輩の話を振ると異常に反応するからそれが面白い。

見てて分かるもんね、A先輩のこと気になってるって。

大野さんは恋愛にはかなりの鈍感で、恐らく経験もそれほどなかったはず。

女心にも疎くて恋愛ベタ。

まさにそれ。

大野さんのこと観察してると、よくあの人のことを探してる。

A先輩は混成選手だから競技場練習でもあちこちでいろんな種目練習をしてるから。

だから大野さんキョロキョロしてるのすぐ分かるんですよ。

やり投げ練習を一緒に出来る時なんて珍しく目がキラッキラしていつも以上にやる気出してやってるもん。

わかりやすっ！って何度思ったことか。

この大会が終わった頃にでも、気持ち伝えてみたっていいんじゃないですかね？

大野さん。

ま、俺は一応相談には乗ってあげますよ？

『一応』ね？