８５．高級な宝石 ページ9
「A〜？」
リビングからお母さんの声が聞こえたから、筆を置いて部屋を出た。
お母さんは新聞をパラパラ開いて読んでいて。
私の気配がしたのか、顔を上げた。
「明日のことだけど。１０時に待ち合わせしているから、絵をちゃんと整理しておいてね。」
「(うん。もうやった。)」
「そう。結局いつものところで落ち着いちゃった。海の方とかいろいろ探してみたんだけど。」
極力私を外に出したがらない家族は、外の世界に沢山触れさせてくれない。
だけど、そんなの言いたくないから、私が望んだ時だけ出させてくれる。
私は本当はもっと色んなところに出かけたいけど、みんなの気持ちを知ってるから
そんなに外に出ようとは思わない。
病院と…海ぐらい。
だから、お母さんが場所取りをいつの間にか担当することになってて。
いつも申し訳ないという思いだけが広がる。
「(探してくれるだけで充分。)」
「いいのよ、別に。あぁ、そうだ。匠がね？これ、AにあげるってFAXで送られてきた。」
お母さんから渡された紙の束は
嵐さんのインタビューの答え。
「これ、後悔しても大丈夫なのかしらね？」
たしかに。
こういうのって企業秘密？ってやつじゃないのかな…。
【女の子の仕草でキュンと来るもの】
よくアイドルがされるような質問だ。
【大野さん：笑顔
櫻井さん：考え事してる姿
相葉さん：走ってる姿
二宮さん：走ってる姿
松本さん：照れた表情】
どうしても、一番上の人の回答に目がいってしまう。
笑顔…。
それは、私が手を伸ばしかけてもなかなか手に取れない
宝石。
きらきらと輝くその宝石は
私の力じゃ手に取れない。
その宝石があなたは好きなのね。
私にないものが好きだというあなたに
悲しみの感情を抱いてしまった私は
いけないんですか？
彼がどんな意味で言ったのか
または無意味だったのか。
ラッキーアイテム
革ベルト
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わかにゃ(プロフ) - 櫻宮夢月さん» いえいえ…本当のことを言っただけですから＾＾ (2012年8月3日 15時) (
レス) id: 9506922c93 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮夢月(プロフ) - わかにゃさん» わわわぁ！！ありがとうございます＾＾本当、嬉しいです！！ (2012年8月3日 14時) (レス) id: b85a1ccf9e (このIDを非表示/違反報告)
わかにゃ(プロフ) - 櫻宮夢月さん» 現実に近づけているからひきこまれるんですよ＾＾ (2012年8月3日 14時) (レス) id: 9506922c93 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮夢月(プロフ) - わかにゃさん» そう…ですかね？沢山の素晴らしい書き手さんがいますよ！私の作品は夢小説とは言っても、できるだけ現実に近づけていますので。それが原因なんですかね？（笑） (2012年8月3日 13時) (レス) id: b85a1ccf9e (このIDを非表示/違反報告)
わかにゃ(プロフ) - 櫻宮夢月さん» 夢月さんの書く作品は引き込まれるんですよ。こんなすごい作品は数すくないので＾＾ (2012年8月3日 13時) (レス) id: 9506922c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻宮夢月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yaneurabeya/
作成日時：2012年5月5日 9時
