お前の作る歌が歌いたい【聖川真斗】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:13,392 hit

赤面ページ5

「あぁ、ありがとうございます。助かります。」

一ノ瀬さんは
ニコリと柔らかく笑った。

「どういたしまして。素敵な歌詞、期待していますね。」

私が言うと、一ノ瀬さんは
小さく頷いた。

「聖川さんは、どんな歌詞にするんですか？」

私がきくと、聖川さんは
頬杖をついて首をかたむけた。

「俺か？俺は・・・・一応、恋を題材にして、作っている。」

恥ずかしいのか、
赤くなっている聖川さん。

「お？聖川が恋愛ソング作るのか。いいね、出来が楽しみだ。」

神宮寺さんが聖川さんを
茶化して、口笛をふく。

「お、お前には聴かせるものかっ！」

更に、真っ赤になる聖川さんを
みんなが笑う。

「からかうのは、そこまでにしたらどうです。」

一ノ瀬さんがため息をつく。

「そんなことより、お前は課題やってるのかよ！」

翔くんが神宮寺さんを
キッと睨んだ。

神宮寺さんは何も言わず、
肩をすくめた。

「ホントに退学になるぞ！」

翔くんが大声をあげる。

「そんなに感情的になるなよ、おチビちゃん。」

あ・・・
翔くんがかなり怖い顔をして
神宮寺さんを更に睨む。

「翔ちゃん、我慢です。」

四ノ宮さんが、翔くんを
ギューッと抱きしめ、おさえる。

「・・・・・ったく。」