53話 ページ13
「翔君？」
どうしたんだよ、つっ立って。そう言ってこちらに向かってきそうに
なったとき。
「・・・智君」
「なに？」
俺にはこの答えが精一杯なんだ。
「智君、俺考えたんだ」
「・・・・なにを」
「俺はさ、智君のことを一番に考えてたつもりなんだけど。そう思っていたのは自分だけで、なんにも周りが見えてなかった」
「・・・・」
「その結果が智君を泣かせた」
智君はじっとして、ずっと黙ってる
「俺こんなんだからさ、考えちゃうんだよ。智君一人って訳にはいかない」
すると、俺が何を言いたいのかわかった智君は
「っ・・・翔君」
少し怯えた表情を見せてる
「今まで通り一緒にいたら・・・きっと泣かせてしまう」
「翔君・・・」
「俺は智君の笑顔が好きなんだよ・・・」
「だったら・・・」
「俺じゃ、泣かせることしか出来ないから」
「そんなこと・・・」
そう言っている間に智君の首に手を伸ばした。そして・・・
「これ・・・返してもらうね？」
そう言って銀色に光るものを取って智君の手の中にも同じように
銀色のチェーンを置いた。そしたら焦ったように
「翔君っ！？返して！」
俺にそう言って手を向けてきた
「・・・もうこれはいらないよ」
「翔君！」
っ・・・もうこれ以上は心身ともに無理だった
「智君！！ハッキリ言う。
.
別れよう」
その瞬間、涙をあふれさせてしまった智君。
あぁ、やっぱり泣かせてしまった・・・
「泣かないで」
「っ・・・無理だよっ」
「・・・松潤なら智君を笑顔にしてくれるかな」
ポツ、とつぶやくように言うと。
「え・・・？」
目を見開いて、とても驚いた顔をしてた。
「智君・・・寒くなったね。もう帰ろうか」
「あの・・・翔君・・」
「近いから帰れるよね？気をつけてね。」
もう智君はなにも言わず、ただ黙ってるだけで。
「じゃぁ仕事明日も頑張ろうね、バイバイ」
俺はそう言って帰ろうとしたけれど。
あ、忘れてたよ。
智君のほうに振り返って。
.
「智君、笑って」
俺がほほ笑むと、また涙を溢れさせてたけど。
そのままそこを後にした・・・
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革ベルト
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hiko(プロフ) - ゆら様。どっちなんでしょうか。本人もわからなくなってまいりました←更新頑張ります！少し訳の分からないことになっておりますが、笑。 (2011年9月12日 22時) (
レス) id: d9483c66b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - はじめまして！これって山コンビですか年の差こんびですか？がんばってください！ (2011年9月12日 20時) (レス) id: 33069dd731 (このIDを非表示/違反報告)
hiko(プロフ) - みぃにゃ様。初コメです！凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2011年9月11日 19時) (レス) id: e7f803d686 (このIDを非表示/違反報告)
みぃにゃ(プロフ) - すごく、面白いです。更新がんばってください!! (2011年9月11日 11時) (レス) id: 94cc79ae6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiko | 作成日時：2011年9月2日 21時
