52話 ページ12
今度のキスもそんな激しいのじゃなくて、とても甘かった。
「っ・・・これ以上はダメ」
急いで智君を離したら
「なんでだよ」
ムスッとした顔でそう聞いてきた。
「・・・俺の理性が持たないから」
俺がそう言ってほほ笑むと、顔を真っ赤にして
「ばっ///昨日もしたじゃねぇかよ！」
そう恥ずかしそうに、怒られた。
「俺はいつもしたい位なんだけどな」
「翔君！そんなこと、ここで言うなよ！」
「しょうがないよ」
笑ながら、手を繋いでしばらく海辺を歩いていた。
もう帰ろう。と言うことで車に向かって行って発進した。
しばらくして高速に乗りそれまでポツリ、ポツリと話していた智君が
やけに静かで、見てみると疲れたのか。
「また、寝てる。笑」
微笑んだのは一瞬で、すぐにそこに向けていた視線をそらした。
「なんでだろうね・・・」
こんなに近いのに
.
とても遠く感じる。
付き合う前のように。
触れようとしていた手を、止めてもとへもどした。
『なんでだろうね・・・』
それに対しての答えは当然返ってくるはずもなく。
車内に流れる音楽でかき消された。
今日もあと少しで終わる。
あと少しで・・・
「はや・・・かったなぁ」
ほんとうに今日は。
いつもより、特に時間がたつのが早かった。
こんなときに限って。
・・・・いや、楽しかったからかな。とか考えてたら。
「なにが、早いの？」
横からそう言われて。
「智君、起きてたんだ」
「うん・・・今」
ふぁぁぁぁぁ、と大きな欠伸をしてまだ眠たそう。
「で、なにが早かったの？」
「え？あぁ、なんでもないよ」
「そっか」
特に喋ることもなく、無言。
.
時間も立って、だんだん智君の家に近くなった。
「・・・・智君」
「ん？」
「少し・・・散歩しよう？」
そう言った俺の声は。
少しだけ震えていた。
「・・・いいけど」
智君家の近くの公園を散歩することにして。
夜の公園は誰もいなくて、静かだった。
横を歩く少し背の低い見下ろせる智君の顔はよく見えなかったけど
綺麗だと思った。
それまで肩を並べて歩いていたけれど
俺は立ち止った。
それを不思議に思った智君は少し行ったところから
「翔君？」
そう言ってこちらを見ていた。
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hiko(プロフ) - ゆら様。どっちなんでしょうか。本人もわからなくなってまいりました←更新頑張ります！少し訳の分からないことになっておりますが、笑。 (2011年9月12日 22時) (
レス) id: d9483c66b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - はじめまして！これって山コンビですか年の差こんびですか？がんばってください！ (2011年9月12日 20時) (レス) id: 33069dd731 (このIDを非表示/違反報告)
hiko(プロフ) - みぃにゃ様。初コメです！凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2011年9月11日 19時) (レス) id: e7f803d686 (このIDを非表示/違反報告)
みぃにゃ(プロフ) - すごく、面白いです。更新がんばってください!! (2011年9月11日 11時) (レス) id: 94cc79ae6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiko | 作成日時：2011年9月2日 21時
