41話 ページ1
しばらくするとニノと俺を担当してるお医者さんがきた
「櫻井さん、起きましたか」
予定より遅いので心配しましたよ、と言いながら診察をしていく。
心音を聞いて１つ頷いて
「もう大丈夫でしょう。明日には退院できます」
「ホントですか！？」
「はい、でも無理は禁物です」
はは、と乾いた笑みを返す。
もう大丈夫。
ニノがお礼を言って先生は出て行った。
ベットの横に椅子を持ってきてドカドカと座ったニノは
「じゃぁ、もう心配ないね」
「うん」
「退院するときリーダーが来ると思いますから」
「・・・・うん」
すると、少し躊躇してなにか決心した顔でニノが言ってきた
「・・・翔ちゃん、どうにかした方がいんじゃない？」
「なにが」
「リーダーのこと」
「・・・え？」
「わかるよ、見てりゃ」
・・・やっぱ、ニノスゲェや。
「お前感がよ過ぎるんだよ」
ちょっと嫌味を含んで言ってやったら
「知ってます」
と、決め顔をしてきた。
すると急に真剣な顔になって俺のことを見てる。
あぁ、答えをくれってか？あんまり言いたくないんだよ
「・・・大丈夫、もう俺答え出たから。だから大丈夫」
「なにが大丈夫、なんですか」
「なにかな？まぁニノは心配しなくてもいいってことだよ」
そう言ってほほ笑んだ、精一杯。だってもう迷惑かけたくないもん。
でもニノは気に入らなかったらしい
顔をしかめてる
「・・・どうしたの？」
そんな顔して、俺変なこと言った？顔で訴えたらニノはため息をついて
「翔ちゃん、どんな答えかはしらないけど俺たちは迷惑とか思ってませんから」
・・・今日２回目の、やっぱニノは凄い。
こいつは感が鋭いから多分俺の答えがわかってると思う
でも、もう決めたんだ。
俺は俺なりに。
「・・・・ありがとな、ニノ」
ホント助かったわ。
「いんですよ、じゃぁまた。待ってますから」
ははっ、ニノらしいな。待ってくれるんだ。
「あぁ」
ニノが開けたドアは静かに音を立てて閉まった
そこに向けていた視線を戻しまた窓の外を見る。
「うわぁ、すげぇ・・・」
雨は激しさを増し風は襲うように吹いていた
「・・・嵐みてぇだ」
雨を見ながら思う
明日が退院か、よかった遅くなくて。よかった・・・
もう一度自分に言い聞かせるように言った。
・
だから、もう大丈夫。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hiko(プロフ) - ゆら様。どっちなんでしょうか。本人もわからなくなってまいりました←更新頑張ります！少し訳の分からないことになっておりますが、笑。 (2011年9月12日 22時) (
レス) id: d9483c66b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - はじめまして！これって山コンビですか年の差こんびですか？がんばってください！ (2011年9月12日 20時) (レス) id: 33069dd731 (このIDを非表示/違反報告)
hiko(プロフ) - みぃにゃ様。初コメです！凄く嬉しいです！更新頑張ります！ (2011年9月11日 19時) (レス) id: e7f803d686 (このIDを非表示/違反報告)
みぃにゃ(プロフ) - すごく、面白いです。更新がんばってください!! (2011年9月11日 11時) (レス) id: 94cc79ae6a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hiko | 作成日時：2011年9月2日 21時
