ー花火ー 今市隆二 × 登坂広臣

10..隆二side ページ10

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今日彼女に仕事もしくは用事があったら
すぐにマンションに戻って鍵を返さないと

更に迷惑をかけてしまう。





迷惑に迷惑を重ねる？

いやもうそんな事できない。





幸い今日は事務所に居るから
マンションまで車で5〜10分くらい？
走ったら10〜15分？




てかちゃんと電話かけてきてくれんのかな？
じゃないと困るよな。




彼女の声どんな声だったっけ…？
さすがに声まで覚えてない。


まだどんな子か全然知らないけど

自分は床で寝るなんて
めちゃくちゃ優しい子には違いないよな。



てか今市って書いてきちゃったけど…
俺の事知ってんのかな？



EXILEさん達に比べたら
俺らなんて知名度まだまだだけど
知ってる人は知ってる？


　




部屋一面に貼られた鏡を見て
身体をほぐす為にストレッチをしながら。



頭の中ではずっと彼女の事を考えていて。



ひたすら太股の筋伸ばしだけを永遠と
続けそうになってる俺は…

早くも遥か遠くの上の空で。








『おーい隆二ー！』



隆『ん？エリーどした？』



『岩ちゃんから聞いたよ、体調大丈夫？』



隆『あ！全然！ま、岩ちゃんすぐみんなに話すと思ってたけど』






からかう事なく魅せる
開口一番のエリーの優しい気遣い。







『よーよー！兄さん！やりよるなー！』




と思ってたら寝癖ボンバーの健ちゃんが割って
話に入ってくる。


そして鏡ごしに視線を移すと
部屋の片隅で静かに瞑想してる直己さん。




視線に気づいたのかゆっくりと目を開いて。

鏡ごしに
俺にグーサインを送る。



笑ってはいないけど正に…(^^)b
↑こんな感じ。
てか目つぶってたのにすげー。笑







『隆二携帯光ってるよ？』


隆『ま、まじ！エリーありがと！』




鞄に伏せて置いておいた携帯。
光の点滅。着信のお知らせ。





待ってましたー！といわんばかりに。

俺はその場所へと走って。
パッと手に取って声を発した。






隆『もしもし！！』








咄嗟に走ったせいなのか。

いや違う？



彼女の第一声を待ちながら
少しばかり鼓動が早くなる。









''もしもし''






…待ち望んでた声？



俺の視線がすいすい泳ぎまくる。








.









『昨日の帰った後大丈夫だった？
結構酔ってたよな隆二』






隆『＿＿＿っっんだよ！！臣かよ！！！』






溜めに溜めて落胆した。
奈落の底まで落ちたかも。




てか！！
あー！！まじで臣かよ！！！笑

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