ー花火ー 今市隆二 × 登坂広臣

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カーテンの隙間からこぼれる朝日の光が
少しずつ私の頭を覚醒させていく。









「…………んっ…」






まだ眠気とだるさの残る体で
ごろんと寝返りを打つも。





ーーー瞬間的に
身体を奮い起こす。







「あ…昨日のお兄さん……っ」







キョロキョロしながらベッドから
辺りを見回すもその姿はない。




も、もしや……？
と布団を捲るも姿はない。









「あれ私…昨日リビングでそのまま寝ちゃったような…………」









急いでベッドから降りてリビングへと向かう。









「…………居な……い？」








いつの間にか男性は出ていってしまった。










ふと目についたリビングの中央。
一つだけちょこんとある段ボール。


不思議に思いながらも
その場所と足を運ぶ。







＿＿＿＿＿＿＿

昨日の夜は色々と迷惑をかけてしまい

本当にありがとうございました。

ベットまでお借りしてしまったようで

本当にすみませんでした。


※これを見たら絶対にすぐ連絡下さい


090-----------
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そして番号の後に続く最後の文字。







ーー今市。









最初は不審者呼ばわりしてしまったあの男性は
今市さんという名前らしく。




丁寧な謝罪とお礼の言葉、
そして失礼ながらも予想外に綺麗な文字達。







ただ※印の部分の分が気になる。







[ 絶対にすぐに連絡ください ]









凄く律儀な人……？


直接自分の声ですぐにお礼が言いたい……とか？









不思議に思いながらも、




[ 絶対に ] の言葉に

素直に従ってみることにした。

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