33..隆二side ページ33
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岩ちゃんと同い年。
こっちには昨日上京してきて。
初めての一人暮らし。
マンションから程近くの、これからopenするダイニング?的な店で働くらしい。
よし、絶対飲み行く!
俺は心に決めた。
頼んだ内の何品かがきて、
それをつまみながらまた話す。
そろそろ俺も呼び捨てで呼びたい。
隆『あの、いきなりだけど…呼び捨てで呼んでいいすか?』
「そんなっ構いません!」
隆『臣が先に呼んでたからって真似みたいでカッコ悪いすけど…』
「全然ですよ……えっと下の名前…隆二さんですよね?」
隆『はい隆二です!』
「タメ語で話して大丈夫ですよ!」
なんてくすぐったい会話をする。
じゃ、遠慮なく。
隆『Aちゃんも、さん付けしなくていいよ?タメ語で話してよ!全然俺そーいうの気にしないから!』
「そ、それはちょっと……ってまだ、ちゃん付けになってますよ!笑」
隆『あ、本当だ!じゃお互いの感覚に任せよ!笑』
微笑みあって。
またくすぐったい会話が続いて。
何だか幸せな気分にどっぷり浸る。
質問攻めにした分、
俺も軽く自己紹介した。
「やっぱり年上ですよね、大人ですもん」
隆『いや、結構俺子供っぽいとこもあるかも』
「ちょっと見てみたいです。笑」
隆『その内ひょこっと顔出すかもね。他に聞きたい事あったら何でも聞いて!次は?』
んーと言って考え出すAちゃん。
つまみのクリームチーズを口に入れ、
どんどん右の頬っぺたが膨らんでいく。
ハムスターみたい。
それ、つついたらどうなんだろ?笑
「あ……何で目黒に住んでるんですか?」
隆『あー仕事関係で近くて。』
「何のお仕事ですか?」
何でもって自分で言ったくせに
一瞬言葉に詰まる。
それを聞くって事は。
やっぱり気付いてないのか…
そもそも知らないのか……
隆『三代目……って知ってる?』
「へ?何代目ですか?」
隆『さん!三代目!笑』
「歌舞伎…?それとも老舗の何か…ですか?」
俺も真似して口につめたクリームチーズ。
思わずぶっ飛んでいきそうになる。笑
あーやっぱ知らないんだなと悟った。
という事は自動的に臣のことも…
隆『やっぱ何でもないや!笑 仕事は音楽関係……かな?』
「音楽関係………凄いですね!私、全然うとくてわからないですけど何か…カ、カッコいいです!!」
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sana(プロフ) - SAYAKAさん» どうも有り難うございますっ(*ノェノ)!! (2016年1月19日 15時) (レス) id: ce7a44bede (このIDを非表示/違反報告)
SAYAKA - 良かったです (2016年1月19日 15時) (レス) id: d7ea995e76 (このIDを非表示/違反報告)
sana(プロフ) - ユキさん» 有難うございますっ(*´ェ`*)!!永く永く奥底に沈めていた記憶。隆二くんの優しさに包まれ涙がぽろぽろと…(;_;)メロメロ嬉しいですー!!熱優男隆二くんにこれからも翻弄されちゃって下さい(*ノェノ)♪ (2016年1月11日 12時) (レス) id: ce7a44bede (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 隆二と主人公の場面の泣いちゃうトコロ感動しました^o^☆★隆二がやさしすぎてメロメロですよ〜(^○^)☆ (2016年1月11日 11時) (レス) id: 2f43933571 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - きゃなさん» わぁーコメント有り難うございますっ(*^^*)最後まで読んで下さって感謝です!!隆二さん‘ならこう言うかな?と考えながら書いてるのでその言葉染みました(*゚0゚*)同じく隆二さんの優しさにときめいてます!笑 (2015年8月28日 19時) (レス) id: f6de7066af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sana | 作成日時:2015年8月7日 0時