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思わず目を閉じてスーっと息を吸い込む。
今度はゆっくり目を開けて
鼻腔からその香りを掠め取った。
隆『…あの、』
恐る恐る振り向くと、
ばっちり部屋の主人と目が合う。
隆『ははっ……男臭いっすよね』
私の怪しげな行動で
確実に勘違いをさせてしまった様子で。
今市さんがリビングの片隅にある
空気清浄機のボタンを押しに行き、
それは青色に点滅し機械音を出し始めた。
隆『それに散らかってるし……』
今市さんはそう言い残すと。
唯一、そう……本当に唯一。
様々な小物たちが集結してたテーブルの上を
急いで退かし始めて。
早く誤解を解かなければ…と焦った私は。
「いやすっごい良い香りですよ！だからついクンクンしちゃって……」
そうかな？と軽く笑って今市さんが
動く手は止めず、クンクンしだした。
でも焦る気持ちが止まらない。
「あと！男の人の部屋ってもっと何かばーっと物とか散らばったりとかしてるのかなって私の中でずーっと勝手にイメージしてたんです！
でも今市さんの部屋はすっっごく綺麗で！
全然汚くなんかないですよ！」
すると。
あんなに大急ぎで動いてた
今市さんの手がピタッと止まった。
むしろ興奮気味に誉め称えてしまって。
いや全然本当の事を言ったまでだけど
その反応は…引いてしまったのか…と
不安がぐるぐる渦を巻く。
「私………変…ですよね？」
隆『いや、もしかして男の部屋入ったの初めて…………なのかなって』
「………初めてです」
隆『まじすか…それ……やばい相当、今の…きました』
バフッと音をたてて
ソファに腰を下ろした今市さん。
急に顔を膝にうずめて
ああー！！と叫んだ。
驚いた私の身体がビクッと反応する。
一方今市さんはそのままの体勢で
俯いたまま動かない。
そんな私は訳も分からず、ただただ焦る。
「い、今市さん？」
心配になってソファへと駆け寄り
様子を伺う。
「あのお腹とか…痛いんですか？」
隆『い、いや……ある意味……死にそう』
消え入りそうな声で囁いて、
ゆっくり顔を上げたかと思えば。
その顔は三日月みたいに目を細めて。
口角もギュッと全開にあげていて。
予想外の表情に
更に訳がわからなくなった。
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sana(プロフ) - SAYAKAさん» どうも有り難うございますっ(*ﾉｪﾉ)！！ (2016年1月19日 15時) (
レス) id: ce7a44bede (このIDを非表示/違反報告)
SAYAKA - 良かったです (2016年1月19日 15時) (レス) id: d7ea995e76 (このIDを非表示/違反報告)
sana(プロフ) - ユキさん» 有難うございますっ(*´ｪ`*)！！永く永く奥底に沈めていた記憶。隆二くんの優しさに包まれ涙がぽろぽろと…(;_;)ﾒﾛﾒﾛ嬉しいですー！！熱優男隆二くんにこれからも翻弄されちゃって下さい(*ﾉｪﾉ)♪ (2016年1月11日 12時) (レス) id: ce7a44bede (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 隆二と主人公の場面の泣いちゃうトコロ感動しました^o^☆★隆二がやさしすぎてメロメロですよ〜(^○^)☆ (2016年1月11日 11時) (レス) id: 2f43933571 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - きゃなさん» わぁーｺﾒﾝﾄ有り難うございますっ(*^^*)最後まで読んで下さって感謝です！！隆二さん‘ならこう言うかな？と考えながら書いてるのでその言葉染みました(*ﾟ0ﾟ*)同じく隆二さんの優しさにときめいてます！笑 (2015年8月28日 19時) (レス) id: f6de7066af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana | 作成日時：2015年8月7日 0時
