ー花火ー 今市隆二 × 登坂広臣

18..臣side ページ18

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サングラスなのを良いことに
限界まで目を見開く。





タオル一枚纏った女の子。






透明感のある清潔そうな柔肌が。

華奢な身体で程良い感じで。







＿＿＿＿男の性。





その姿を捉えちゃったもんだから
上から下へとじろじろ見てしまう。









臣『どうも。』







足を止めて一応会釈。





もしかして彼氏と喧嘩して
部屋飛び出ちゃった的な？



あんま関わんない方が良さげ？





つか、隆二やっぱ居ねーし。

やっぱ部屋戻るかなんて頭ん中で考えてて。




ふと、昨日隆二のお泊まり事件を思い出した。



もしかして。
この子って昨日の…？







怯たような雰囲気のその子に。

サングラスをとって話を聞きだすと。





思った通り……
隆二のお隣さんで。





何かあったのは間違いないけど。



こんな格好で居ながら
瞳を潤ませ、俺に上目遣い。








＿＿＿何すかこの罰ゲーム。









ふつふつと沸き上がる淫らな感情を押さえ、
まずは何があったか聞き出す。







からの、拍子抜け。


だってただのゴキ○○。
所詮……虫じゃん。笑






思わずいつものクセで口元に手を持っていき
肩を揺らして笑ってしまう。



でもその子は恥ずかしそうに顔を隠して
ずっとしゃがみこんだままで。





俺はすっとその華奢な手首を掴んで。

ゆっくり身体を起こさせ、
もう片方の手を肩に添え扉を開いた。






臣『どこいんの？それは、』



「あの、さっきはあの辺りに居てっ
壁のとこササーって」






見るのも嫌だと言わんばかりに
その場所から顔を逸らしてる。






臣『んー居ないけど』






と思ったら逆側の壁に動くそれを発見。
それはもう結構な早さで元気そう。笑







臣『スプレーとかないの？』


「な、ないんです…」


臣『んー何かあったっけ…』






視界の中でそいつの居場所を把握しながら
考える。



あ。ちょーど良いのあるわ。



ガサゴソ袋の中からさっき買った厚い雑誌を取り出し、力ずくで丸める。









「買ったばっかりなのに使って大丈夫ですか？」



臣『いーのいーのどうせ読まないし』









壁くを叩く音が響くと
黒いそれは息絶えた。

一部始終を恐る恐る見ていたその子は。








「ぎゃあああああ！！」






床に落ちて動かないはずのそれに
なんでか発狂して。







臣『もう動かないから大丈夫っしょ』



「もう全部無理でっ！動かなくても無理なんです！」

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