見えてるの？？ ページ11
空、宙side
志麻「空ちゃん！」
『何ー！志麻くん？』
志麻くんに声をかけられた。志麻くんの方を向く。
志麻「空ちゃんって目、見えてるの？」
すると、みんなシーンとした。
志麻くんに気づかれた。どうせバレるしいっか。
『はい、見えません。』
浦坂船「「「え？？？」」」
うらたぬき「それって本当なの？」
『本当です。』
さっきまでの楽しい雰囲気をぶち壊してしまった。
『ごめんない！楽しい打ち上げを壊してしまって。』
志麻「Seaちゃんだから、ご飯行く時、毎回連れてこなかったんか･･･」
Sea「そう･･･みんなに知られたくないって言うから･･･でも、空の意思なんで･･･」
坂田「一気に酔いが覚めたわ･･･」
センラ「俺も･･･」
なんか暗い雰囲気にしてしまった。
でも、
坂田「それにしても、目が見えてないのに、よく歌い手やろうと思ったな！すげー！」
センラ「Seaちゃん！なんでユニット組んだの！？」
2人の思わぬ発言にびっくりした。
『そうですね、最初はしーちゃんがボカロを聞いてて、私もオススメされて聞いたら好きになって
そして意気投合して、ユニットを組んだんです！』
私は答えた。すると、次は志麻くんが
志麻「生活は？大丈夫なの？」
と聴いてきた。
『うん！なんたって、しーちゃんが着いてくれるからね！』
Sea「私が空に着いている理由っていうのがあるんだ！」
しーちゃんも続いて言った。
坂田「理由？」
センラ「どんな理由や？」
Sea「それは、空は私の命の恩人だから！」
しーちゃんは、過去のことを話した。
Sea「空とは、昔からの幼馴染でさ。その時はまだ、空の目は見えてたんだけど、
小学校の高学年の時、私はいじめにあってたんだ。それを毎回ボディーガードのように私を守ってくれた。私は、辛くなって死のうともした。だけど、毎回毎回空が止めてくれた。その空のおかげで
今があるんだ！」
なんか、照れるな。
坂田「へー！そうやったんだ！」
うらたぬき「かっこいい！」
センラ「いつから見えなくなったん？」
Sea「空の目が見えなくなったのは、私のいじめがおさまった頃。空が毎回守ってくれたから、
次は私がボディーガードになるねって言ってからずっとだよ。」
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作者名：佐藤さん | 作成日時：2019年9月22日 23時
