最強との一夜【五条悟】

43 いつか笑い話にできるように ページ43

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＿＿＿5年後




あれから、悟と初めて出会った居酒屋に通いつめたり

傑さんと会ったあの海に1人で行ってみたりしたけど


悟とも傑さんとも会わなかった



悟が勤めている高校も調べようとしたけど


自分が悟に執着しててもなにも始まらないと思い


諦めた



うん、吹っ切れた。のほうが正しいかな



でも悟と過した日々は忘れない


ちゃんと心に閉まっておく



もう悟以上に好きになる人は現れないけどね






私は今OLとして経済の社畜になっている。



仕事は順調



なはず。



たまに悟の夢を見て、泣いて、目が腫れて

死にたくなる時もある


それでも時間は止まらないし

仕事はしないといけないし


なんとか生きてるって感じ





悟も私の事忘れないでほしいな…




わがままかな




そんなことを思いながら仕事の休憩時間にお昼を食べに外へ出る



外にはたくさんの人がいて


なんとか歩いてるけど


人混みに押されそう


まあいつもの事なんだけどね








「お姉さん！落としましたよ！！」






突然後ろから声をかけられる






『あ、ありがとうございます！』



「いえいえ〜！」



わんぱくそうな少年が私の落としたハンカチを拾ってくれたらしい



「あ、先生〜」


『先生？』



この黒い服は制服だろうか

わんぱく少年が見た方向に先生らしき人がいた






「悠仁〜置いてかないでよ〜」




「先生が甘いものに釣られるのが悪い」








え、






変な目隠しをしてても分かった







悟だ







悟とわかった瞬間に冷や汗が止まらない


なんだか頭も痛くなって




会いたかった


ずっと会いたかった悟




でも悟は生徒？を連れて違う道に進んでいる


悟も新たな道で頑張ってるみたい






それなら良かった






私がいなくても大丈夫だね





『ばいばい＿＿悟』




ガヤガヤとうるさい中で静かに言う言葉は

誰にも聞こえない






「先生どったの？」


「んーいや、なんでもない」


「えー気になるじゃんか〜」


「あはは〜」









＿＿＿元気そうで良かったよ愛しいA＿＿









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