徹夜組_WN ページ10
_WN
JN「今出来たんじゃない？！どう？！」
「出来てた出来てた！もうちょっとだけ重心右にしてもいいかも」
目の前で繰り広げられる光景に驚きを隠せない。
あの人が来た翌日。
結局晩のうちに終わらなかったラップの作詞。今から寝ても寝坊するだけだと思い、体を動かそうと練習室に向かった。
まだ日は昇りきっておらず、日中は灼熱地獄と化すが朝は気持ちのいい暖かさだった。
そういえばあの人はいつから宿舎に来るのだろうかと思いながら事務所への道のりを歩く。
事務所に着き、練習室の扉を開くと何故かあの人とジュンが仲良くダンス練習をしている光景が飛び込んでくる。
JN「あれ、ウォヌ。どうしたの、早いね」
「おはようございます」
JN「え、なんかAが敬語使ってるんだけど…、怖」
「別に怖くないだろ」
待って想像以上に仲良いんだけど。
え、この2人元々友達だった？
WN「ジュナお前いつからここいたの」
確か昨日は俺と一緒に宿舎に帰ったはずだけど。
一体いつの間に練習室に来ていたのか。
JN「昨日ね、課題終わったからアイス買いに行ったんだよね。そしたらAと会って、友達になった」
あの人の肩に腕を回しながらなんてことないと言うように言うジュン。
あの人が微妙に嫌そうな顔をしているのは気のせいか？
「ジュナ、腕重い。離せ」
JN「えー、冷た。共に一夜を過ごした仲じゃん」
「アイス食べて練習しただけだけど？」
…ほんとに仲良いな、こいつら。
そういえば、あの人ってこんなに普通に話すんだ。てっきり静かなタイプかと思ってた。
…っていうか、ん？
WN「お前ら2人共アイス食べたの？」
JN「「うん」」
WN「食事制限の存在忘れてない？」
そう言うと、分かりやすく焦りだす2人。
「やばいやばい、どうしよ」
JN「あ！食べた分踊って落とそう！プラマイゼロ！」
「よし、とりあえず5時間くらい踊り倒そう」
いや、5時間踊り倒すってどんな気違いだよ。
平然とした顔で言っていることに驚く。
そういや今気付いたが、2人共目の下の隈が酷い。
…こいつらもしかして、一睡もしていないんじゃないだろうか。
WN「お前ら、寝た？」
寝ていることを願って聞いてみる。
2人共目をぱちくりさせて俺を見る。
…いや顔整ってんな。
JN「そういや…寝てない」
WN「マジで？」
「そういうウォヌさんも、多分寝てないよね」
WN「…あ、忘れてた」
そうだ、俺もだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1847人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
揚羽(プロフ) - はにわさん» この作品以外もお気に入り登録してくださっているなんて…！感謝感激何ちゃらです！笑 この作品含め他の作品も、どうか今後もよろしくお願いします！♡ (5月1日 14時) (
レス) id: dc7b6890ce (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - シヒさん» ありがとうございます！時々雑談目的で帰ってくることもあるので、お暇があるときに覗いていただければ嬉しいです^^ (5月1日 14時) (レス) @page31 id: dc7b6890ce (このIDを非表示/違反報告)
はにわ(プロフ) - お気に入り登録していた作品が一気に公開されたのでなんでかなって思ってたら全て作者様のものでした！少し寂しい気持ちもありますが、受験頑張ってください！やはり人生の壁の一つですね。悔いの残らないよう最後まで頑張ってください！応援しています！ (1月14日 22時) (レス) @page30 id: 5308802bda (このIDを非表示/違反報告)
シヒ(プロフ) - しっかりとした目標を持ち勉学に励む作者様を尊敬します。陰ながら応援しています！来年の春また会えることを楽しみにしています。 (1月14日 22時) (レス) @page30 id: ccff3e8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - (名前)ひなたさん» ありがとうございます😌 (6月25日 19時) (レス) id: 48d0ed6c97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：揚羽 | 作成日時：2023年5月28日 22時
