無関心と嫌いは_VN ページ24
_VN
ある日の練習終わり、荷物を片付けて帰ろうとすると、同い年の親友がすり寄ってきた。
暑いから引っ付かないでほしいんだけどな…と内心思いながらも、わざわざ離れるほど嫌でもないのでそのままにしておく。
SG「ハンソラ〜、Aヒョンのこと嫌い?」
VN「…俺ってAヒョン嫌いなの?」
SG「いや僕が聞いてるんだけど」
どうせくだらないことだろうと思っていると、予想外の言葉が飛んできて 一瞬フリーズした。
Aヒョン?なんでいきなりAヒョン?
嫌いかって聞かれても、別に俺は関わりないし 好きでも嫌いでもない。
VN「さぁ…嫌いではないけど、特別好きでもない。関わりないし。凄いなぁとは思うけど」
SG「ふーん…」
俺の答えを聞くと、どこか悲しそうな表情で離れるスングァン。
その顔 何?と聞こうとするも、すでにチャンの元へ行っており 叶わなかった。
嫌い、か…。
好きの反対は無関心、なんて言うけれど、今の俺はAヒョンに無関心なんだと思う。
ぼんやりと考えていると、スングァンから解放されたチャンに声をかけられた。
DN「ヒョン…、ヒョンもAさんのこと聞かれました?」
VN「スングァンから?うん。嫌いなの?って」
どうやら俺から離れた後、チャンにも同じことを聞いていたらしい。
今までは俺と一緒に、少し離れたところからAヒョンを見てるだけだったのに、突然気にするようになったる理由は何だろうか。
いやまぁ、興味がなかったのは俺だけで、スングァンは事あるごとに気にしていたけれど。
DN「ヒョンはなんて答えたんですか?」
VN「嫌いではないけど特別好きなわけでもない」
DN「…無関心ってやつですか」
たった今考えていたことをチャンが言い、少しドキリとする。
VN「チャニはなんて答えたの?」
DN「僕は…嫌い、です」
嫌いと言いながら、どこか辛そうなチャン。
嫌いと言えば、少し前にソクミニヒョンが 練習室に入ってくるや否や「僕ヒョンのこと嫌い」と言い放ち、Aヒョンの嫌いなところを羅列。
挙句の果てにはボーカルを教えてほしいなんて言い出すものだから、その場にいた人たちはAヒョンも含めてみんなポカンとしていた。
いけない。
今はチャンの話だった。
DN「僕もハンソリヒョンみたいに興味なかったら楽だったんですかね」
VN「なんで嫌いなの?」
DN「嫉妬してるだけです。あの人、ダンス上手いのに全く驕ったりしないから」
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揚羽(プロフ) - はにわさん» この作品以外もお気に入り登録してくださっているなんて…!感謝感激何ちゃらです!笑 この作品含め他の作品も、どうか今後もよろしくお願いします!♡ (5月1日 14時) (レス) id: dc7b6890ce (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - シヒさん» ありがとうございます!時々雑談目的で帰ってくることもあるので、お暇があるときに覗いていただければ嬉しいです^^ (5月1日 14時) (レス) @page31 id: dc7b6890ce (このIDを非表示/違反報告)
はにわ(プロフ) - お気に入り登録していた作品が一気に公開されたのでなんでかなって思ってたら全て作者様のものでした!少し寂しい気持ちもありますが、受験頑張ってください!やはり人生の壁の一つですね。悔いの残らないよう最後まで頑張ってください!応援しています! (1月14日 22時) (レス) @page30 id: 5308802bda (このIDを非表示/違反報告)
シヒ(プロフ) - しっかりとした目標を持ち勉学に励む作者様を尊敬します。陰ながら応援しています!来年の春また会えることを楽しみにしています。 (1月14日 22時) (レス) @page30 id: ccff3e8fe9 (このIDを非表示/違反報告)
揚羽(プロフ) - (名前)ひなたさん» ありがとうございます😌 (6月25日 19時) (レス) id: 48d0ed6c97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:揚羽 | 作成日時:2023年5月28日 22時